山下達郎さん サンデーソングブック 2020年06月14日『山下達郎ライブで棚からひとつかみ~雨の歌を中心に~』(#1444)

山下達郎サンデーソングブック 

山下達郎さん サンデーソングブック 2020年06月14日『山下達郎ライブで棚からひとつかみ~雨の歌を中心に~』(#1444)

長崎市内も、梅雨に入り、ジメジメとした天気になっています。

今日のサンソン、達郎さんが、ご家族3人でみにいったライブのお話しが・・・

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

えぇー東京も警報も解除になりました、昨日前・・・
少しずつ日常に戻る努力が、始まっておりますけれども。

でも、まだまだ油断は禁物でございます。
ワクチンができるまではですね何が起こるかわかりませんので、みなさん引き続き感染防止にお努めください。

私このサンデーソングブックという番組を27年半やってきましたけれども。
ここの二月はですね、非常に特異な二月でありました。

今までこんなに自分の曲をですね、自分の番をかけたことは、ありません(笑)。

自分で申し上げるのもなんなんですけど、俺こんなに曲持ってたんだって(笑)
今更ながらですけど(笑)
まぁ45年もやってんだから、当たり前なんですけど。

洋楽カバーとか色々ありまして。
それ全部ライブソースでかけ続けてですね、二月やっておりましてですね・・・

改めて、自分のそうしたキャリアを見つめ直すといいましょうか・・
そういうこう・・・意味ではですね、いい機会だったと思います。

それに加えまして、私の番組で始まって以来メールで全てのですね、お便りを受け付けるということを、ずっと続けて・・・

そんなのも初めてやりまして。
ほんとに、たくさんたくさん頂いておりまして。

二月経ちましたので、だんだん皆さん、文章が長くなって(笑)
それ、一所懸命読ませていただいておりますけれども。

今まで、ほんとにハガキオンリーだったんですけれど。
ハガキだと、やっぱり、なかなかこう・・踏み出せない・・・

メールだと気軽だという方が・・
この番組をずっと長くお聴きを頂いているんだけれども、お便りくださるのは、初めてという方が、ほんとにたくさん全国からくださいます。

そういう方々のですね、暖かいお便りを拝見しておりまして、本当は先週あたりから、ハガキに戻そうかということを申し上げようと思ってたんですけども・・・

何かこう・・・なんかどうにかならないかな、なんて(笑)
今ちょっと、やっておりますけれども。

人数増やしてですね、手伝ってもらうしか、ありません。

こっから先、そろそろ、私も仕事に。。本来の仕事に戻るスケジュールが出てきておりますので。
旧譜のリマスターでありますとか・・新しい作品のレコーディングとかですね・・
新曲を書くとか色々できております。

そうしますと、今の自宅で、こうしたメールの山に囲まれて、一生懸命読むという・・
そういう時間的な余裕が、なくなってきますので。
ちょっと考えてみたいと思います。

この二月間、ずっとライブソースでお聴きをいただいておりまして。
それもですね、そろそろレギュラー・プログラムに戻そうと思ってるんですけども。

このメールのお便りを拝見するにつけですね・・
こんなに、全国、津々浦々で、私のこの山下達郎の音楽をですね、こんなに生活の中でですね、楽しんでいただいているということ・・
こんな実感したこと、実際ないんです。

ですので、そういう皆さん、この番組のリスナー皆さん、私の音楽聴いてくださってる皆さんの、少しでもですね、心のリラクゼーションに貢献したいと思って、この二月間やって参りました。

もうしばらく、お付き合いを頂ければと思います。

というわけで今日も山下達郎ライブソースでお楽しみいただきます。

梅雨入りをしましてですね・・・
なんか梅雨というよりは、熱帯の雨季みたいな感じでございますけども。

でも、ま、梅雨入りで、夏に近づいてくるというので・・
今日はですね、私も昔から雨の歌がたくさん作ってきまして・・
雨の歌がすきなので。

『山下達郎ライブで棚からひとつかみ~雨の歌を中心に~』
色々と今日は。
雨の歌のライブソースでお楽しみをいただければと思います。

いろんなもの、かけてまいります(笑)

山下達郎サンデーソングブック、日曜日の午後のひととき、本日も山下達郎ライブソースでお楽しみをいただきます。

今日も「おうちカラオケ」「おうちアカペラ」
用意してございます(笑)

山下達郎ライブで棚からひとつかみ。

今日は、雨の歌を中心に・・・
お届けしたいと思います。

~ CM ~

♪ 雨は手のひらにいっぱい (LIVE /’12.02.15 長良川国際会議場)/山下達郎

◎ 雨は手のひらにいっぱい 

達郎氏:

山下達郎ライブで棚からひとつかみ。
本日は雨の歌を中心に・・・季節柄。

私、たくさん雨の歌、作ってきました。
私の作った雨の歌で一番古いものの一つ「雨は手のひらにいっぱい」
シュガーベイブの時代のレパートリーでありますけれども。

でもシュガーベイブ解散してからはですね、ほとんど演奏したことがなかったんですけど。

10年前に、ライブをですね本格的再開した時にですね、早くステージに乗っけたいと思いまして、2012年のツアーで久しぶりに演奏いたしました。

その時のソースでございますが。
今日、お聴きをいただきましたのは、2012年2月15日、岐阜に初めてライブに行きまして。長良川国際会議場での「雨は手のひらにいっぱい」でございました。

◎ リスナーからのお便り(長崎県諫早市のH.Yさん) 

『達郎さんは、飲食店のテイクアウトとかデリバリーサービスなど利用されておられますか。
あと、楽器の練習など、されているのでしょうか。』

達郎氏:

もちろん、テイクアウトしております。
馴染みの店・・・自粛で休業してた時はですね、週に1回お弁当とかですね、そういうようなもの・・一生懸命頼んでおりました。

今、店開いておりますので、もう行けるようになりましたけれども。

楽器の練習は、アコースティックライブの準備でですね・・
アコギは、ちゃんとトレーニングしております。

早くライブに復帰したいです!!

◎ 雨の女王 

達郎氏:

続きましては、ちょっとマニアックなやつをお聴きをいただきましょう。

1978年の私のライブ・アルバム「イッツ・ア・ポッピンタイム」のために書き下ろしまして。
ライブ・バージョンなんですけど、新曲としてレコーディングしました。
「雨の女王」レイン・クイーンですね・・

これも、ほとんど演奏したことがなかったんですけども。
やはり10年前にライブ再開した時に、ちょっとやりたくてですね。

これは2014年に、その名もズバリ「マニアック・ツアー」というですね・・・

ヒット曲は一曲もやらない!、という・・・

今日は、そのツアーの中からお聴きをいただきます。

福岡市のK.Mさんから頂いたのは・・・

『達郎さんは Web 会議のソフトは何を使ってますか。』
というですね・・・

Skype とか一通りきましたけど・・・
今はサイバーリンクという台湾のメーカーのですねU (ユー)ってやつを使ってます。

えー台湾製なので安心です!セキュリティが!

疑い深い性格なので、なんとなく他が不安だという・・
愛用しております。

てなわけで2014年10月7日大阪フェスティバルホールでの「雨の女王」

♪ 雨の女王 (LIVE /’14.10.07 大阪フェスティバルホール)/山下達郎

◎ 夏への扉 

達郎氏:

お次は今日はたくさんいただきましたが、「夏への扉」
ちょうど、この季節にはいつもリクエストたくさん、いただきますが。

もともとは難波弘之さんに書き下ろした曲で。
彼の1st ソロアルバムに書き下ろした曲ですけども。

自分で気に入って RIDE ON TIME のアルバムにセルフカバーでやっております。

今日はですね、難波弘之、伊藤広規、山下達郎の3人ライブのバージョンでお聴きを頂きます。

ライブハウスでこれをやるときは、必ず私が一番を歌って、難波君が2番を歌うという、掛け合いでございます(笑)

この間、難波君からメールが来て(笑)
「あれかけてくんないかな」って自分でリクエストしてくるやつ(笑)

今日は、2016年の10月の4日新宿ロフトでの3人ライブ。
私の「 RIDE ON TIME」 のレコーディングメンバー3人でございますので、全く同じ空気感で、演奏ができております(笑)

♪ 夏への扉 (LIVE /’16.10.04 新宿LOFT)/山下達郎&難波弘之

◎リスナーからの質問(千葉県浦安市のH.Mさん) 

『6月12日は21回目の結婚記念日です。
長男も二十歳になり、毎週サンソンの話をするのが、楽しみの一つです。

いつか家族でコンサートに行くことを楽しみにしております。
達郎さんは、家族みんなが好きなアーティストはありますか。

また、家族で行ったことのあるコンサートはありますか?』

達郎氏:

イエロー・モンキー(笑)

3人で行ったの、それだけかなぁ・・・
そうですね、え。

吉井さん、仲がいいので。

◎スプリンクラー 

達郎氏:

「スプリンクラー」
1983年シングルで出しました曲でありました。

私、結構、自分じゃ好きだったんですけども。
当時のスタッフはですね、”夏だ・海だ・達郎だ”って夏っぽくないって、なんかいろいろけなされたりしまして。

今おかげさまで、ステージでちゃんとできております。

80年代の発売当時の自分の歌よりも、10年前に LIVE 再開してからの今のメンバーでの自分の歌の方が好きなので。

今日は、そっちの方で聞いていただきたいと思いますが。

今日は2013年12月6日新潟県長岡市のホール長岡市立劇場での「スプリンクラー」

♪ スプリンクラー (LIVE /’13.12.06 長岡市立劇場)/山下達郎

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

来週は、また「ごった煮」でお届けできればと思います。

◎ 服部克久さん 

達郎氏:

さて、もうメディアで皆さんご承知だと思いますけれども。
服部克久さんがお亡くなりになりました。
享年83歳。

服部さんは、作曲家であられると同時にですね、日本の最高峰の編曲技術を持った方でありました。

私は、33年ぐらいお世話になっております。
たくさん仕事させていただきまして、たくさん助けていただきました。

まりやの場合は、さらに長くて40年のお付き合いになります。
竹内まりやの「駅」は、あの服部さんのストリングスのラインなしには決して語れないトラックであります。

本当に、人間的にも音楽的にも、いろんなことを教えていただきました。
本当にいい方でした。

お若い時には、かなり厳しい面もおありの方だと伺っておりますけど。
私には、本当にあの優しくしていただいたですね・・・
本当に、たくさん思い出が残っております。

一番、私にとって思い出深いのは、クリスマス・アルバム「シーズンズ・グリーティングス」でありまして。

本当に、がっぷり四つで、毎日服部さんのお家へ伺ってですね、ディスカッションしながら作り上げた作品であります。

21世紀に入りましても、本当に色々な所でお世話になりました。

「希望という名の光」のストリングスも素晴らしいラインであります。

今日は、そんな中からですね、1曲・・・
私の、取り分けお気に入りの作品であります。
2005年に出しました私のシングル 「Forever Mine 」

これのストリングスアレンジを服部さんにお願いしまして。
ロンドンに行きましてギャビン・ライトというペンギン・カフェのコンサートマスター。

アビーロードのスタジオで録りました。
本当に思い出に残る一作でございます。

今日は、それをですね「おうちカラオケ」でお聴きをいただきたいと思います。

これは、オリジナル・カラオケの、このストリングス・アンサンブルじゃないと意味がありませんので。

今日は、ちょうどいいかなと。

しかも、この曲は雨の夜の舞台でありますので。
ちょうど今日のプログラムにも合致しております。

本当に、心よりご冥福をお祈りしつつ。

この「Forever Mine」
ドラムマシーンと、ピアノと、
ストリングスにボーカルをかぶせております。

ベースも入っていないという・・・ちょっと変わったオケですけれども。

服部さんのストリングスの持ち味が、遺憾なくなく発揮された素晴らしいオーケストレーションです。

♪ Forever Mine(おうちカラオケ)/山下達郎

服部克久さんの特集は、また日をあらためて、やらせて頂きたいと思います。

◎エンディング 

達郎氏:

というわけで・・
服部克久さん本当になんか寂しいですね・・

もうあのストリングスが聞けないのかと思うと、感慨無量のものが、ございます。

でもお父様の服部良一さんは、75歳で曲がお書きになれなくなって引退されたんですけども。
服部さんは、直前までですね、お仕事をされていたという・・
インスピレーションと集中力が途絶えなかったという。

その意味ではですね、お幸せな人生だと思います。
心よりご冥福をお祈りしつつ、今日はそろそろお時間でございます。

♪ Drip Drop(おうちアカペラ)/山下達郎

◎クロージング 

達郎氏:

お送りいたして参りました山下達郎サンデーソングブック。
『山下達郎ライブで棚からひとつかみ』雨の歌を中心にお届けをいたしました。
いかがでございましたでしょうか。

来週は、そんなわけで「ごった煮」のライブソースでございますが。

番組の中ほどでも申し上げましたみたいに、なかなか不確定でありますので・・・

どういうような形でも、対応できるようにですね、色々と準備をして、この先備えたいと思っております。

毎週申し上げておりますように・・・
医療現場の方々のご苦労
教育現場の方々のご苦労
それからテレワークが不可能な職場の方々
それから三密を余儀なくされている職場の方々

毎週毎週ですね、項目が増えていくという・・
それこそ本当に、国中のあらゆる場所でですね、様々な職業の方が、ご苦労なさっておられます。
どうぞ、くれぐれもお体を大事に。

政治や行政の、そういう方々に対する迅速かつ的確な対処を、願わずにはおられません。

私の働く音楽業界も、じわじわとですね、危機が押し寄せております、

ミュージシャン、
スタッフ、
プロダクション
出版社
イベンター・・

みんなで力を合わせてですね、文字通り、生きるために戦っていかなければなりません。

でもこれも毎週申し上げておりますように、冷静さと寛容さを持ってですね、みんなで力を合わせて、いたわりあって、やって参りましょう。

来週のこの時間も、皆さんとお目にかかれることを楽しみに。
山下達郎サンデーソングブック、来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルで、みなさんごきげんよう、さよなら。

今週のオンエア曲

14:06 雨は手のひらにいっぱい (LIVE /’12.02.15 長良川国際会議場)/山下達郎
14:14 雨の女王 (LIVE /’14.10.07 大阪フェスティバルホール)/山下達郎
14:20 夏への扉 (LIVE /’16.10.04 新宿LOFT)/山下達郎&難波弘之
14:27 スプリンクラー (LIVE /’13.12.06 長岡市立劇場)/山下達郎
14:39 Forever Mine(おうちカラオケ)/山下達郎
14:46 Drip Drop(おうちアカペラ)/山下達郎

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