福岡市内のお天気は、冷たい雨
来週も『フィリー・ソウルで棚つか』!
ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
3月、あと1週間
年度末でございます。
道が混んでおります。
あとは予算使うお決まりの道路工事
その他、いろいろやっております。
天気も割と、ぐずついております。
寒くて・・昼間は暖かくても
夜はぐんと冷えるという。
温度差が激しい
相変わらずでございます。
でも少しずつ春の気配が見えてはおりますけれど
いつもよりちょっと遅いような・・・
いや、そんなことない、という方もいらっしゃいます。
昔はでも3月の20日とか21日って雪降ったんですよね東京。
終業式とかですね
そういう時って雪が降ったんですけど。
最近は、雨ですね・・
でもまあ崩れやすい気候であります。
そんな中で私は相変わらず、しこしこと
スタジオ仕事に精を出しております。
もうちょっとで、一段落いたしますけれども。
今日も、そんなわけで何をやろうかと。
先週に引き続き
「フィリー・ソウルで棚から一つかみ」
もう、3月はフィリー・ソウル月間となってしまいました。
ですが、かけたい曲は、いくらでもありますのでですね(笑)
本当になんて言いましょうか・・・
リスナーの方々の反応がものすごく良いので
気を良くしてですね
ちょっと、のせられて。
また、のせられやすい性格というかですね・・
そういう感じでございます。
そういうわけで
本日もフィリー・ソウルで棚からひとつかみ
Part 3になります。
日曜の午後のひと時
本日も素敵なオールディーズ・ソングでお楽しみをいただきます。
60年代それから70年と80年代にかけて一世を風靡しました
フィラデルフィア産のソウルミュージック
今日もたっぷりとお楽しみいただきたいと思います。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けをいたします。
山下達郎サンデーソングブック
季節がら、「ドリーミング・ガール」たくさんいただいております。
まだちょっと気が早い感じもいたしますが。
いつものように超常連の皆様、たくさんいただいておりますが。
神戸市のT.Rさん
『達郎さんは、嫌いな音楽のジャンルはありますか。』
こういう質問よくいただくんですけど
ありますが、
そんなことを番組発信するだけ時間の無駄なので
好きなものだけ申し上げる番組にしております。
秋田県能代市のS.Tさん
大田区のE.Mさん
北海道二見郡のI.Hさん
東京は府中市のM.Oさん
荒川区のT.Sさん
超常連皆さん
いつもありがとうございます
おなじみ「ドリーミング・ガール」
~ CM ~
♪ Could It Be I’m Falling In Love/The Spinners
ザ・スピナーズ
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
フィリー・ソウルで棚からひとつかみ
3週目に突入してしまいました。
完全にフィリー・ソウル月間と言いましょうか
フィリー・ソウル祭りと言いましょうか
そういう感じでございます。
いいんです! たまには
その間に、スタジオ仕事をやっております。
今日もそうしたフィラデルフィアのソウル・ミュージック
リズム&ブルース
たっぷりとお聴きをいただきます
でも、フィラデルフィア・ソウルといってもですね
みんなネイティブ・ペンシルバニアじゃない人たちが
このフィラデルフィアのスタジオに集まりまして。
ミュージシャン、シンガー、ソングライター
そういうものが集合しまして
そうした60年代から70年代の
このフィリーと言われる音を
作り出しているという。
ザ・スピナーズ
もともとはミシガンで結成されたグループで
モータウンでレコーディングしたんですけども
なんかミソッカスでですね。
手柄全部フォートップスとテンプスに取られるという
そういうようなあれで
アトランティックと契約しまして
トム・ベルがこのグループに目をつけまして
緻密な作曲とプロデュースで1973年にアルバムを発表しました。
不朽の名作でございます。
フィラデルフィアのレコーディングの最初のザ・スピナーズ
このアルバムのB面の最後に入っております
1973年全米ソウルチャート ナンバーワン
全米でも4位に上がります大ヒットナンバーであります
ちょうど自分が20歳の時に聴いておりました
この特にアルバムB面の流れというのは
もう本当に素晴らしい出来であります!
「Could It Be I’m Falling In Love」という
ミシンガン出身のスピナーズと
それからジャマイカ生まれのトム・ベル
くっつきましてフィラデルフィアでマジックが生まれたという
そういうようなものが、たくさんございますけれど
バイオグラフィー知らない方が音楽楽しめるかも
達郎氏:
とにかくリアルタイムで聴いておりましたので
今ですと、そうした資料とか見ると、あ!そうだったんだ!ってわかりますが
その頃は、んなもん何も知りませんから。
聴いて良ければ、いいんだ!って
そういう
そっちの方がなんか、バイオグラフィーとかで
変に詳しくない方が、なんか楽しめるかなって
最近歳とってくると思いますけれども(笑)
でも言いながら
31年も御託・・こうやって番組やってるんですけど
しょうがないですが。
このイントロの素晴らしさは何百回も聴きました
達郎氏:
お次は、こないだ聴いていただきました
インビテーションズ
ニューヨークとフェラルフェア
行ったり来たりしてレコーディングしてる人達ですけれど
少ない作品が本当に貪欲なものがたくさんあります
これもそうした1曲
アレンジとプロデュースがボビー・マーティン
フィラデルフィアを代表するアレンジャーですけども
この人も元々はオハイオの出身であります
インビテーションズもアルバムのなかったグループです
数枚のシングル
そのうちの1974年 全米ソウルチャート43位
私この曲、本当にこのイントロの素晴らしさは何百回も聴きました(笑)
♪ Look On The Good Side/The Invitations
みんな歌うまい!
達郎氏:
時々やらなきゃ、こういうのはダメなんだなっていうことがわかりますが。
ギャンブル&ハフ特集もトム・ベル特集も、昔やったんですけども
最近、お若い方からもう1回やってくれってですね
アーカイブやってくれって
なかなかそれも難しい(笑)
機会があれば・・・
それで全部逃げて・・・
お次は私の番組でよくかけますけど
モジュレーションズという
ワシントンDCのボーカル・グループですけれど
フィラデルフィアにやってきまして
出したアルバムが、昔はものすごく高かったんですけど
最近CDで聴けるいい時代になりました
1975年のアルバム
「IT’S ROUGH OUT HERE」というアルバムでありますが
これもいわゆるMFSBのメンバーによって演奏されております
75年のザ・モジュレーションズ
アルバム「IT’S ROUGH OUT HERE」から
「 Love At Last」
♪ Love At Last / The Modulations
先ほどのThe Invitationsのリード・ボーカル
ルー・カートンっていう人で
後にソロとしてかなり活躍しますけども。
このモジュレーションズのこのリード
ラリー・アレンという人らしい・・
素晴らしい、しゃがれ声であります
みんな歌うまい!
考えたら、ここの3週間ほとんど全部ボーカル・グループばっかりです
趣味です。
すいません!
It Really Hurts / The True Reflection
達郎氏:
次もボーカル・グループ
今のモジュレーションと同じ
ワシントンDCからフィラデルフィアでレコーディングしたグループであります。
これ昔アルバムは高かったグループですけども
非常に日本のマニアの間では、ものすごく人気の高いグループです。
トゥルー・リフレクションという4人組のボーカル・グループで
1973年に出しましたアルバム「WHERE I’M COMING FROM」
というアルバムがありますが
この中からファルセット・リードの素晴らしい一曲
「It Really Hurts」という1曲ですが
このファルセット歌ってる人はグレン・レオナルドという人で
この人、のちにテンプテーションズのメンバーになる人であります
♪ It Really Hurts / The True Reflection
フィラデルフィア交響楽団のメンバーを引っ張ってレコーディング
達郎氏:
どの曲もストリングスが本当にいい音をしてるんですが
当時のこのシグマサウンドというフィラデルフィアのスタジオのツー・ブロック先にですね
フィラデルフィア・シンフォニーの練習場所というか
リハーサル・ルームがあったそうで
そこから、そうした若手のですね
フィラデルフィア交響楽団のメンバーを引っ張ってきてですね
演奏してもらったという
そういうバックグラウンドがあるそうです。
~ CM ~
来週
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ」Part 3
思いつきで始めたんですけど
だんだんだんだんハマってしまいましてですね
ついにPart 3まで来てしまいましたが
そしてエスカレートしてしまうと、どんどん湧き出てしまう
来週で今年度のサンソンもあれですけれども
31日もこの勢いでですね
フィリー・ソウルで棚つか Part 4!
でですね
やっておりましたら当時の1970年代の初頭のですね
このフィラデルフィア・ソウルの大ブームにあやかろうとですね
いわゆる「フィリー・詣」と言いましょうか
外部それとかイギリスとかからですね、違う国からも
フィラデルフィアに、のこのシグマサウンドのミュージシャンに演奏してほしいという
そういうようなものが出てきまして
ビジネスですのでですね・・・
もう全然関係ないところからフィラデルフィアに続々とやってくる
っていう「フィリー・詣」という・・
そういうやつで、来週は行ってみたいと思います。
「フィリー詣で棚からひとつかみ」
そんな感じでございます。
TOKYO FM ~ CD廃止して音源はすべてハードディスクに
達郎氏:
余談ですが
TOKYO FM 3月いっぱいでですね、CD、いわゆるレコード室と呼ばれる
CDを置いてある部屋がなくなるそうです。
全部データ化してハードディスクの中に収まって
そっからオンエアをするそうです
ですから私、番組中でしばしば申し上げております
「CD化されました」とか「CDでいい音になって誰でも聴けます」とか
もうCDで聴く時代は終わりになります(笑)
ですから、こうした「フィリー・ソウルで棚つか」というものはPodcastでやりゃいいじゃないかとかって
そういうあの意地悪な友達もいますけれども。
まだFM放送のインフラが優秀ですので
その間は粘ってみようと思っております
余談でございました
僕これ好きなアルバムであります
達郎氏:
このフィリー・サウンド 70年代中期をすぎますと
色々と分裂したりしましてですね
枝分かれしていくんですけれども
でも70年代後期から80年代頭ぐらいのですね
このシグマサウンドの音も、とってもいいものが多いんですが
そんな中、またお馴染み
出てきました スタイリスティックス
1981年のアルバム
「CLOSER THAN CLOSE」というアルバムがあります
僕これ好きなアルバムであります
トム・ベルの作品「Closer Than Close」
♪ Closer Than Close / THE STYLISTICS
ゲイリー・ナイト、ジーン・アレンのコンビ
達郎氏:
もう一曲かかりますかね
かけられるだけかける!
お次は、これも私の番組で時々かかりますけども
コートシップもしくはコートシップスというクレジットで数枚シングルを出してるグループであります。
ボビー・マーティンがアレンジをやってるので
あとリリースが73年ですので
TKのサブ・レベルのグレイズから出しておりますけど
おそらくフィラデルフィアのレコーディングだと思われます
作曲しているのはこうしたスウィート・ソールもので幾多の名曲を作っております
ゲイリー・ナイト、ジーン・アレンのコンビです
♪ Oops It Just Slipped Out / The Courtships
今日の最後~テディ・ペンダーグラス~
達郎氏:
かけまくってたら時間が全くなくなってしまいました
今日は1枚もお便りを紹介できない!
すいません
この続きは、また来週
来週は、そういうわけで「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 4」
よくやったよな!
ずっと初めから3月だってフィリー特集とかやれば良かったんですけど・・・
まあしょうがない
フィリー詣で棚からひとつかみ!
思いつきで最後も終わりたいと思います。
今日の最後はテディ・ペンダーグラス
テディ・ペンダーグラスの数あるアルバムの中で、何が最高かと問われましたら
私は迷うことなく、この1981年のアルバム
「IT’S TIME FOR LOVE 」
を選びます。
今日はその中から1981年にシングルカットされました全米ソウルチャート4位全米でも43位まで上がりました
エンディングの長~い伸ばしがですね、これ最後まで聴かないと感動が半減しますので
最後はこの長いやつで
♪ You’re My Latest, My Greatest Inspiration / Teddy Pendergrass
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
「フィリー・ソウルで棚からひとつかみ Part 3』でございました
来週はPart 4!
フィリー詣で棚からひとつかみ
お楽しみに!(笑)
来週は、今年度最後の日曜日あります
年度替わり
皆様お忙しいことと思います
くれぐれもお体大事に
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルでみなさん ごきげんよう
さよなら
今週のオンエア曲
14:03 ドリーミング・ガール / 山下達郎
14:09 Could It Be I’m Falling In Love/The Spinners
14:16 Look On The Good Side/The Invitations
14:20 Love At Last / The Modulations
14:26 It Really Hurts / The True Reflection
14:36 Closer Than Close / THE STYLISTICS
14:40 Oops It Just Slipped Out / The Courtships
14:44 You’re My Latest, My Greatest Inspiration / Teddy Pendergrass
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