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山下達郎さん サンデーソングブック2025年3月30日『ミュージシャン追悼特集 Part 2』(#1694)

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サンデーソングブック

福岡市内のお天気は晴れ。
冬に舞い戻り、空位が冷たい。

2025年3月末で休館する神奈川県民ホール、建替えが検討されているそうですね。

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

3月最後の日曜日。
あさってから4月、新年度に入ります。

私のこのサンデーソングブックも、今年の10月で33周年を迎えます。
だから、自分の人生の半分近く、この番組をやっているという感じであります(笑)

今日で1694回目
まもなく1700回目を迎えます。
おかげさまをもちまして、長寿番組の仲間入りをさせていただいております。

で、今年度最後なんですけれども
超超前倒しでありますですね(笑)
竹内まりやさんのライブのリハーサルとか、あと自分の新曲の提出とかですね。
多分、ちゃんと提出できてると思います。
わかりません(笑)
天気のことも全く分かりませんが(笑)

それでも番組の方はがんばってやっております。
先週に引き続きまして、今年、鬼籍に入られたミュージシャンの追悼特集を、パート2を今日はお届けします。

ここの1年間ぐらい、本当に訃報が続々と入ってきてました。
今年だけでもですね、2週間分やらないと間に合わない。それでも間に合わないぐらいのですね、訃報が届いております。

ちょと寂しい特集ですけど、でも、それぞれに素晴らしい音楽を残してくださった皆さんを偲びつつですね、音楽は残っていくという、そういうような企画でやっております。

ミュージシャン追悼特集、本日のパート2です。

そういう特集ですけど、音楽はいい音楽なので
本日も日曜の午後のひととき、すてきなオールデイズソングでお楽しみいただきたいと思います山下達郎サンデーソングブック
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けいたします。

3月末日をもってですね、横浜の神奈川県民ホール 閉館でございます。
私は45年 神奈川県民ホールにお世話になりまして。
開館して50年ですので、私のデビューと同じですが。

昔は神奈川県民はですね、非常にあそこへ立つという一つのステータスであった時代があります。
とにかく全国、ホールがどんどんなくなっていきますのでですね、神奈県なくなっ
横浜は今年どこでやればいいのかと、そういうような感じであります。
ぶっ壊すのはいいですけど、後を考えてほしいというですね。

千葉県浦安市のY.Mさん

『神奈川県民ホールが3月末をもって閉館するそうです。
東京のホームグラウンドが中野のサンプラザとすれば、横浜のホームは県民ホールだったような気がします。
よろしければ、神奈川県民ホールの思い出などを語っていただければ嬉しいです。
古い切って貼りまくってすみません。』

すごいですね。
1円、3円、2円、7円・・くださいました。

横浜市のO.Yさん

『達郎さんが印象に残っている県民ホールでのライブを一曲かけてもらえませんか?』

というわけでお世話になった神奈川県民・・
でもなぁ・・潰して、また新しいのを建てると言いましたけども、
サンプラの二の舞をなんないようにですね・・
どうだろうな(笑)
いろいろ申し上げたいことはたくさんありますけど、
曲かからなくなるので。

神奈川県民は本当にいろいろな思い出もあります。
声が出なくなって、途中で中止したこともあります。
数々の思い出をありがとうございます。

神奈県のライブ。
いろいろありますが
もう手持ちのやつですぐ出すやつで、これで。
2013年11月5日、神奈川県民ホールでのPAアウト
「ネオ東京ラプソディ」

♪ 新・東京ラプソディー(Live / ‘13.11.5 神奈川県民ホール) / 山下達郎

~ CM ~

♪ You Got Me Hummin’ / Sam & Dave (Sam Moore)

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Sam & Dave (Sam Moore) そんなのかけません

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック。
先週に引き続きまして、鬼籍に入られたミュージシャンを忍ぶミュージシャン追悼特集パート2でございます。

まずは、60年代、一世を風靡しましたソウルデュオ、サム&デイブ。
サム&デイブの片割れ、サム・ムーアさんが1月5日に89歳で大往生されました。
相方のデイブさんは88年で交通事故で亡くなりましたけれども、その後もサムさんはライブを続けまして、天寿を全うされました。

だいたいサム&デイブ、こういう場合だったら「ソウルマン」とかですね、「ホールドオン」とか・・
そんなのをかけません、サンデーソングブック

私の好きな曲、「You Got Me Humming」。
1967年のR&Bチャート7位、アイザック・ケイズ・デビッド・ポーターの素晴らしいグループの1曲。
サム&デイブ「You Got Me Humming」
これで今日は始めてみました。

Randy Brown 僕と同年代なんだ!この人

達郎氏:

R&B関係も訃報がたくさんありますが、一番最近驚いたのがランディ・ブラウン。
メンフィス出身のソウルシンガーでありますが
僕すごくこの人好きでよく聴いていました。

3月5日に72歳で亡くなったと・・
いうことは、僕と同年代なんだ!この人
きれいな声のシンガーであります。

たくさんいい曲がありますけれども、今日は1980年全米ソウルチャート16位
「We Ought To Be Doing It」。
大阪府は川内永野市のI.Kさん、ランディ・ブラウンリクエストいただきましたが、ちょっと違う曲なんですが、今日はこれでご勘弁。

♪ We Ought To Be Doin’ It / Randy Brown

ランディ・ブラウン1980年の「We Ought To Be Doing It」でございました。

元々メンフィス出身で、ニューカマーズというボーカルグループからスタートしてソロになりまして。
80年代はたくさん出したんですけど、パタッと消息が絶ってしまいましたけれども。
ライブサーキットでたくさんやってたそうです。

Barry Goldberg  キーボード・プレイヤーとして高い評価があります

達郎氏:

お次はバリー・ゴールドバーグ。
バリー・ゴールドバーグはシカゴの生まれのですね、白人ブルースミュージシャンですね。
一番知られているのはボブ・ディランのニューポート・フォーク・フェスティバルで、エレクトリックセットでキーボードを弾いておりました。
その後、エレクトリック・クラブ、それからポール・バタフィールド、いろんなところでキーボードプレイヤーとして高い評価があります。

作曲家としても有名な曲としましては、グラディス・ナイトのヒット曲で「I’ve Got To Use My Imagination」、これの作曲者であります。

最も有名な曲はジェリー・ゴフィンと共作しました「It’s Not The Spotlight」。
ロッド・スチュワートとかですね、あとは日本でも大変人気ある曲で、金子マリさんなんかが日本語でカバーしておりますけれど。

バリー・ゴールド・バークが74年にソロアルバムを出しまして
ボブ・ディランとの関係で、プロデュースがボブ・ディランとジェリー・ウェクスラーという不思議なコンビのプロデュース作品で
マッスル・ショールズでレコーディングをしまして
マッスル・ショールズのミュージシャンで素晴らしいアルバムなんですが

全くヒットはしませんでしたが、評価の高いアルバムです。
これを2000年代になりましてCD化される際にリミックスして、もともとマッスル・ショールズで歌った歌をジェリー・ウェクスラーが気に入らなくて、全部歌い直しさせられたという。

それを歌を元に戻してリミックスしたという
コーラスとかも結構なくしたりしてですね、シンプルに作り変えたという。

聴いてみますと、確かにこちらの方がですね、バリー・ゴールドバーグは多分最初の意図に近い作品に思えます。
ですので、今日はですね、CDの方からお聴きいただきます。

1月22日没、
去年83歳、バリー・ゴールドバーグ名作「It’s Not The Spotlight」。
それはスポットライトではない・・・っていうんですね。

♪ It’s Not The Spotlight / Barry Goldberg

とてもたくさんのカバーがある曲です。
「It’s Not The Spotlight」、バリー・ゴールドバーグ1974年のソロアルバムから、2009年のリミックスバージョンをお聴きいただきました。

Roberta Flack とてもインテリの人

達郎氏:

いよいよロバータ・フラックで
今回一番お便りたくさんいただきました。

ロバート・フラッグはとてもインテリの人で、ハイスクールの先生をやっている時にレス・マッキャンに引っ張られてアトランティックと契約して、それからはもうメガ・スターになりました。

普通の番組ですと、こういう時には「キリング・ミー・ソフトリー」とかですね、そういうやつですけども
サンソンなので、ちょっと寝技で

73年のアルバム「キリング・ミー・ソフトリー」に入っておりますジャニス・イアンの作品「ジェシー」、シングルカットされまして、ソウルチャートで19位、全米でも30位まで上がるスマッシュヒットになりました。

翌年74年、ジャニス・イアン自身もカバーしております。
ロバータ・フラック、2月24日没で
この方も88歳、大往生でございます。

素晴らしい歌唱「ジェシー」

♪ Jesse / Roberta Flack

ロバータ・フラック1973年の「ジェシー」。

最初この曲を聴いた時に、ジェシーは女性かと思いましたが、ジェシーは男性名みたいですね。
ジャニス・イアンのインタビューでそういうぐあいに読んだことがありますが

別れた男の人、もしくは死んだ男の人に戻ってきてという、そういう歌であります。
寂しい歌ですが、素晴らしい歌唱です。

ロバータ・フラックにはたくさんリクエストいただいておりますが、
長野県飯田市のT.Kさん「ジェシー」に狙ってきました。
中央区のE.Rさん、
江戸川区のS.Sさん、
相模原市のK.Mさん、
北区のF.Kさん、
江東区のI.Nさん、
ロバータ・フラック、いろいろといただきました。
ありがとうございます。

~ CM ~

MOONレーベル6作品をアナログ盤とカセットで再発売

達郎氏:

山下達郎が送り出しておりますサンデーソングブック
先週今週と逝去されたミュージシャンの皆さんの作品を忍ぶミュージシャン追悼特集という感じで、今年度を終わろうという・・
ご時世かもしれませんが・・・

この間ずっと、私の作品、昔の作品がアナログ・アルバムでですね、ずっとリリースしてまいりましたが。
いわゆるMOONレーベルに突入してまいります。

で、MOONレーベルは2枚組でずっとやってたんですけども、いわゆるレギュラー1枚物での発売になりますが。

今年は83年から93年10年分のMOONレーベルのアナログLP、それからカセットテープ、これが再発になります。
5月から11月まで1タイトルずつ順次発売していくそうです。

アナログは1枚組のLP、それで180グラム重量盤、25年最新カッティングであります。
限定版ですので、ご予約を早めに。

5月が『MELODIES』
6月が『BIG WAVE』
7月が『POCKET MUSIC』
9月が『僕の中の少年』
10月が『ARTISAN』
11月が『SEASON’S GREETINGS』
順次発売になっていきます。

1枚物仕様としては、それぞれ発売した当時以来の仕様であります。
久しぶりという・・
『MELODIES』は40年ぶりの1枚ものであります。

詳しくは山下達郎オフィシャルサイト、https://tatsuro50th.jp/にてご確認ください。

souvenir2025 mariya takeuchi live

達郎氏:

竹内まりやさん、11年ぶりのアリーナツアー「souvenir2025 mariya takeuchi live」
4月15日名古屋皮切に6月25日のKアリーナ横浜まで、全国8都市14公演での開催となります。
6月の公演のチケットの一般発売の受付、本日3月30日23時59分までとなっております。
ご希望の方、お急ぎください。

6月3、4 横浜アリーナ
6月14日 北海道総合体育センター、北海きたえーる、
そして6月24、25 Kアリーナ横浜でございます。

こちらは竹内まりやオフィシャルサイトにてご確認ください。
https://www.mariyat.co.jp/

Gwen McCrae フロリダを代表するソウルシンガー

達郎氏:

それでは戻ります。
追悼特集

グウェン・マックレー

フロリダを代表するソウルシンガー
2月21日、享年81歳・・・結構年だったんですね。

グウェン・マックレー、旦那さんのジョージ・マックレーとコンビでヒット曲、たくさんありますが。
歌はグウェン・マックレーの方が上手いです。

グウェン・マックレーの最大ヒット
1975年全米ソウルチャートナンバーワン、全米9位「Rockin’ Chair」

♪ Rockin’ Chair / Gwen McCrae

グウェン・マックレー、1975年のロッキンチェアでございました。

Robert John 今こういう人いませんね

達郎氏:

もう一曲いけますね。
今度は、あんまり日本ではですね、おなじみじゃない人ですけども

ロバート・ジョン

ニューヨーカーの人です。
若い頃に50年代にボビー・ペドリック・ジュニアという・・
本名がボビー・ジョン・ペドリックという人なので、ボビー・ペドリック・ジュニアという名前で「ホワイト・バックス&サドル・シューズ」というヒット曲を持っておりますが。
その後いろいろがんばって曲を出すんですけど、全然目が出ずですね。
いろいろ仕事をやりながら作品を作っておりまして

1972年に「The lion sleeps tonight」ライオンは寝ている、トーケンズのヒット曲ですが。
トーケンズのプロデュースで、それがベスト10ヒットになりました。

でもまたその後なかなか大変でですね
1979年に出しました、この曲が見事全米ナンバー・ワン
アンブロージアというグループのヒット曲であります。
My Angel Babyみたいな曲を作ろうというプロデューサーの要求で何度も書き直しをさせられまして出した曲が見事、全米ナンバーになりました。

1979年のヒットです。
2月24日、79歳で亡くなりました。
ロバート・ジョン
Doo-wapの時代から活動してた人なので、大変きれいな裏声です。
今こういう人いませんね。
ジェフリー・フォスケットも亡くなってしまいましたし

ロバート・ジョン
1979年の「Sad Eyes」

♪ Sad Eyes / Robert John

歌声の明るさとは裏腹にですね、愛人と別れるという、そういう悲しい歌でありますが。でも全米ナンバーワンになって・・・
ロバート・ジョン、79年の「Sad Eyes」

「Sad Eyes」東久留米市の超常連、A.Tさん狙ってきました。

私たちの記憶にも耳にも残っていく

達郎氏:

というわけで、2週間お届けしましたミュージシャン追悼特集
寂しい限りですけれども、でも音楽は残ります。
あと私たちの記憶にも耳にも残っていくという・・・

皆さん、Rest in peace
ご冥福をお祈り申し上げます。

私も一日がんばろう!

達郎氏:

葛飾区の超常連、I.Aさん

『怪我をした母からぬか床を預かっています。
腐らせたら身代を潰す。
幼い頃から聴いていた言葉が責任重大です。
朝一で混ぜるぬかの冷たいこと、冷たいこと。
だけど、ぬか床も確実に生きています。
私も一日がんばろう!』

素晴らしいお便りでございます。

幽霊グループ

達郎氏:

埼玉県狭山市、O.Kさん、超常連

『先日のラジオで「幽霊グループ」という言葉がありましたが、どのような意味でしょうか。初めて聴く単語で、よろしければ教えてください。』

達郎氏:

実体のないグループです。
たくさんありますそういうの。

歌ってる人が全然作曲家なんだけど、シングルで出す時に適当なグループ名を付けて出すという・・・
たくさんあります。

幽霊グループ特集
そのうちにやってみましょうかね。

エンディング

達郎氏:

というわけで、今日はこの辺で。
またハガキがたくさん残ってしまいました。
来週、新年度なので「棚からひとつかみ」でいきますので、その時にご紹介したいと思います。

で、今週4月2日にですね、竹内まりやさんスーベニールツアー開催記念しまして、ニューアルバム「Precious Days」の特別エディションを発売いたします。

ディスク1が「Precious Days」のCD、
それでですね、ディスク2に「Precious Days」のデラックス盤に付属されておりました、ライブ映像、これの音源CDを作りました。
これの2枚組のCD商品です。
詳しくは竹内まりやオフィシャルサイト、https://www.mariyat.co.jp/でご確認ください。
限定発売でございます。

今日の最後

達郎氏:

なので、今日の最後はこの「Precious Days」スーベニールエディションの中から、一番最後に歌われております引き語りでの「いのちの歌」

♪ いのちの歌(Live) / 竹内まりや

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました山下達郎サンデーソングブック
ミュージシャン追悼特集で2週間お届けしました。
来週から新年度が始まります。
サンソン、そのまま継続でございます。
引き続きよろしくお願いします。

浜松市のS.Sさん

『父は私が物心ついた頃にはサンソンを愛聴しており、かれこれ30年以上のリスナーだと思います。
達郎さんのライブにも何度も行ってます。
最近は当たらないようですが、そんな父の誕生日を読み上げていただくと喜びます。
よろしくお願いします。』

3月12日生まれのお父さん、Mさん
お母さんと息子さん、娘さん、猫ちゃん、強迫ですねこれね。

八王子市のH.Mさん、Kさんのご夫婦、超常連です。
結婚30年だそうで・・
もうそんなになるんですね(笑)

お互いにがんばりましょう(笑)

というわけで山下達郎サンデーソングブック、
新年度もセイム・タイム、セイム・チャンネルで、
皆さんごきげんよう
さよなら

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山下達郎サンデーソングブック  サンソン「追悼特集」
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