山下達郎さん サンデーソングブック 2019年12月29日『年忘れ夫婦放談 Part.2』(#1420)
長崎をはなれて福岡に来ました。日中の気温は12、3度で、そんなに寒さを感じません。
今日のサンソン、年の瀬を感じるプログラムです。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
12月29日、年の瀬でございます。
あと2日で今年も終わり!!
平成から令和に変わりまして。
どのような、皆さんにとっての1年でありましたでしょうか。
来年は2020年、もう21世紀に入って20年(笑)
あっという間でございますが(笑)
より良い年になることを祈らずには、おられません。
さて、私のサンデーソングブック、28年目に突入いたしておりますが。
ずーっと年末は、この企画でございます。
年忘れ夫婦放談、本日もゲストはこの方。
まりやさん:
こんにちは。竹内まりやです。
今年最後のサンソン、よろしくお願いします。
達郎氏:
今年は、竹内まりやさん、紅白に出場しますので、休めません!
まりやさん:
たぶんこの日も・・今、前倒しですけど(笑)、リハをやってるかなと思います。
達郎氏:
ハイ。
がんばってください。
まりやさん:
がんばります!
達郎氏:
てなわけで、今年最後のサンデーソングブック、竹内まりやさんゲストで。
今年は竹内まりやさんが、40周年でございますので。
そういうような話・・・
おたよりも、たくさん頂いております。
いつもよりは、薄めな・・
濃い目かもしれませんけが(笑)
あんまり、あれですね。
そんなわけで、もう年の瀬・・迫りまして。
もうそろそろ、皆さんお休みかな。
そのような感じでございますが。
本日も、日曜の午後のひととき、サンデーソングブックでお楽しみいただきたいと思います。
竹内まりやさんゲストで『年忘れ夫婦放談』
先週に引き続きましてPart.2。
私はもうとにかく、今年はシングル1枚しか出ませんでした(笑)
『レシピ』
グラメゾン東京も、いよいよ今日が最終回。
まりやさん:
最終回がすごい楽しみですね。
達郎氏:
で、ずっとこの間申し上げて参りましたけれども。
一番最初に曲を書いたのが、もう4月のことでありまして。
ツアー始まる前でありまして。
先様こ準備稿だけなので。
予測は、なかなか難しかったんですけども。
料理の・・・なんて言いましょうかね・・
あんまりこう、派手な動きじゃないんですよ。
繊細なこう・・・内なるパッションと言いましょうかですね・・
非常に手先の細かいアレなので。
そういうようなドラマの音楽だと、あんまりイケイケだと、こう・・
よくないような感じがして。
まりやさん:
それで、こう優しい感じの。
達郎氏:
なるべく抑制的な感じにしようと思ったんです。
それがわりと、ご好評いただきまして。
まりやさん:
功を奏したね。
達郎氏:
すばらしいドラマで。
参加できて、ほんとに光栄でございます。
最終回、楽しみでございますが。
今日もお聴きをいただきます。
前倒しなので、1枚だけ。
仙台市のN.Yさん。
『夜中に台所から、なにやらガサガサと音がするので。
えっ?怖っ! ゴキブリ!
仙台では、あまり見かけませんが、恐る恐る電気をつけたら、頂きものの、おがくずにくるまれた車エビがあばれてました。』
まりやさん:
あー、そんなこと家もあった昔(笑)
ねぇ、もらったよね?生きたエビを。
あれたいへんなんだよね、もらうと(笑)
それは、それなりに(笑)
達郎氏:
『困った送りものとか、ありましたか。』
まりやさん:
困ったってことは、ないけど・・
達郎氏:
あれ!新巻鮭の丸ごと!
まりやさん:
あれも、さばくのも大変で。
いつも達郎の父にさばいてもらってましたね。
達郎氏:
父が亡くなったあとは、知り合いの店に持って行って(笑)
さばいてもらった(笑)
まりやさん:
きれいにさばくのは、技術がいるからね(笑)
新巻鮭ね!
達郎氏:
くださりますれば、頂きます(笑)
まりやさん:
ありがたいですよね。
♪ RECIPE (レシピ)/山下達郎
~ CM ~
♪ 旅のつづき/竹内まりや
◎ リスナーからのお便り(新潟県魚沼市のI.Tさん)
達郎氏:
『もうすぐお正月ですが、餅は何をつけて食べるのが好きですか。
1.海苔を巻いて醤油餅
2.あんこ餅
3.きなこ餅
4.ずんだ餅 』
◎ リスナーからのお便り(世田谷区のT,Hさん)
ほぉ~、ずんだはね、枝豆すったやつだよね。
つぶしたやつ。
それは、なかなかやらないけど。
きなこかなぁ。
達郎氏:
きなこ・・・
私は「いそべ」ですね、やっぱりね。
『蕎麦の薬味は何が好きですか。
1.ねぎ
2.みょうが
3.七味 』
まりやさん:
みょうがは、あんまり入れないね。
達郎氏:
いれないね。
ねぎや七味だね。
七味もなんか、時々じゃまになるっていうかね。
まりやさん:
わさび入れるよね。
達郎氏:
それは「ざる」ね。
まりやさん:
「ざる」はね。
達郎氏:
温かいやつは、やっぱり七味です。
まりやさん:
なるほど・・・
達郎氏:
何を言ってるんですか(笑)
◎ シティポップのお話し
達郎氏:
ライブで、よく申し上げておりますけれども。
シティポップなる・・あれがありまして。
去年も、そういう話になったっけ?
まりやさん:
夏にもしたよね、シティポップの話を。
達郎氏:
でですね。
おもしろいお便りを頂きました。
北海道紋別郡のF.Aさん。
『高2の娘が1年間の留学、ホームステイに向け8月にたち、現在ルイジアナ州にいます。
はじめの1か月間は研修期間としてオハイオ州の家庭にお世話になっていました。
出発してから、まったく連絡なく、基本的に親との連絡はNGであるものの、心配していたところ、1週間ほど経過したころ、突然、動画が送られてきました。
ブラザーがノリノリだよ、というコメントとともに。
見てみると、なんと、まりやさんの「プラスチック・ラブ」の曲にあわせてノリノリにダンスしてる男性が。
よくよく事情を聞いていたところ、大学生のブラザーが音楽好きという話から、よく聴く日本の曲があるといい、スマホで曲を流して聴かせてくれたのが、まりやさんの曲だったのです。
そして、ノリノリでダンス。
私がまりやさんの大ファンであることを知る娘は、うれしくなり、母がまりやさんのファンでこの曲も知っている、ということを伝えたというのです。
もちろん、私もまりやさんも留学経験をされていること、9月にアルバムが出ること等を矢継ぎ早に聞かれました(笑)。
私の興奮は、かなりでしたが、娘も日本の学校に提供するレポートに、この出来事を書いたそうです。
心配がつのっていた時だったのですが、娘に日本の音楽の話題でコミュニケーションをとってくれたホストファミリーの気持ちがうれしく、私もほっとした出来事でした。
ブラザーは、まりやさんの英語がShe is naturalと言っていたそうです。
まりやさんに質問です。
留学してよかったこと、心に残ったていることは、どんなことですか。』
まりやさん:
よかったことはね、言葉ってものを超えて、人間同士っていうのは、こう、切り離せるというか。
気持ちって、やっぱり伝わるんだなってことを実体験とかで、ほんとに実感したことが大きかったですね。
達郎氏:
10代のときに、そうですね。
まりやさん:
でも、達っつぁんが、渋谷のレコード屋で、アメリカの男の子に「GA AHEAD」にサインしてくれっていって・・きたとか。
結構、そのリアルにいく話が、なんか・・
達郎氏:
狐につままれた、あれだよね(笑)
そういう経験・・
だけど、こういうお便りいただくと、ほんとにそういうグローバリゼーションというか、いい意味での、世界を超えていくインターナショナルな・・
まりやさん:
この前、私たちが行きつけの和食屋に、韓国人のDJでプロデューサーのNight Tempoさんという人が来られて、「ここは達郎さんとまりやさんが来られてます」って、板さんが言ったら、「ぜひよろしくって言ってくれ」って。
彼がその「フューチャー・ファンク」っていう・・
達郎氏:
仕掛けした人でしょ?
まりやさん:
そうそうそう!
だから、そういうなんかこうね、クロスオーバーがあったり。
うれしいですよね。
達郎氏:
時代が閉塞しているとか、いろいろありますけど、そうじゃない面もあるわけですよね。
何もかにも、悪いように悪いようにとらないで、少し明るい前向きな部分は、積極評価していくとかね。
そういうスタンスが大事ですよね。
まりやさん:
そういう普遍性というか、そういうものを達っつぁは大事にしてきたことが、ここにきて、そういう外国の方に聴いてもらえてるっていうことでもあると、思うんですけどね。
達郎氏:
長生きはするもんだって(笑)
♪ プラスティック・ラヴ/竹内まりや
♪ シングル・アゲイン/竹内まりや
♪ Get Back In Love (Live / ‘19.8.10 中野サンプラザ)/山下達郎
~ CM ~
◎来週
達郎氏:
新年、1月5日からはですね、久しぶりに「新春放談」復活してまして。
お相手が宮治純一さん。
まりやさん:
おなじみですね。
達郎氏:
夏に風邪で・・
助けていただきましたが。
宮治さんもラジオニッポンでですね、レギュラー持っておりまして。
オールディーズの造詣、抜群でございますので。
大瀧さんに勝るとも劣らないですね、難解な(笑)
放送ができると思っております。
2週間くらい、やってみたいと思っております。
久しぶりの新春放談でございます。
まりやさん:
宮治さんと達郎がやっていた番組を聴いて、桑田の佳ちゃんが、1曲も知らなかったって(笑)
勉強になりますって(笑)
達郎氏:
小・中の同級生(笑)
サザンオールスターズの名付け親ですからね(笑)
◎大瀧詠一さん
達郎氏:
明日、30日はですね、大瀧詠一さんの七回忌なんですよね。
まりやさん:
そうですね。
達郎氏:
もう6年経つ・・
まりやさん:
6年経ちますね・・・
達郎氏:
早いものであります。
私、今年のライブではですね「君は天然色」やらしてもらいました。
まだちょっとミックスしてないので、すいません(笑)
まりやさん:
よかったですよね。
達郎氏:
七回忌の前の日ですので、何か1曲。
まりやさん:
でも、あのライブの歌にね、大瀧さん降りてきてたね。
達郎氏:
うふふふ(笑)
まりやさん:
達郎のその声がね、ほんとに大瀧さんっぽかった(笑)
達郎氏:
自分で似てると思うもんね。
まりやさん:
やっぱりね。
達郎氏:
でもね、歌っていくうちに、だんだん自分の歌い方になっていくんだよね。
最初の初日から10本くらいはね、ほんとにね、ちょっとしたところが大瀧さんだったんだけど。
だんだん、自分の歌にね、なっていったの。
昇華されていくっていうか・・
これはいかんと思って、元に戻そうと思って。
やっぱり、ちょっと似てるとこないと、面白くないもん。
まりやさん:
こういう風に歌わないと、大瀧さんっぽく聴こえないんだよっていうポイントはある?
達郎氏:
ある!
降り方、あげ方?
ちょっとしたあれなんだけど。
言葉の部分もあるんだよね。
やっぱり、さっきの訛りじゃないけど。
発音の部分もね、あるんだけど。
だんだん、それがね自分のになってくるんだよね(笑)
よくない、みたいな(笑)
で、今日は、竹内まりやさんとのデュエットのロング・タイム・フェバリッドのアルバムに入っております。
03年の作品でありますが。
これが公式リリースでは最後・・なんだよね。
まりやさん:
最後だったんだね。
♪ 恋のひとこと(Something Stupid)/竹内まりや Duet With 大滝詠一
◎エンディング
達郎氏:
てなわけで、今年もだんだん、終わりに近づいてまいりましたが。
まりやさん:
駆け抜けましたね。
達郎氏:
来年の予定ですが。
まりやさん:
達郎さんは・・・
達郎氏:
来年は、私はレコーディングの年にしたいと思っております(笑)
まりやさん:
お勉強の年だって言ってましたね。
達郎氏:
お勉強の年です。
いろいろと、ほんとにハードウェアのノウハウがですね、目まぐるしく変わるので。
ちょっと研究して。
機材的なものとかですね。
それで、その間にですね、ひと月に2日くらいですけども。
ちっちゃなライブハウスでリハビリをして(笑)
まりやさん:
アコースティックライブでまわる、と。
達郎氏:
はい!
まりやさん:
私は、4月にターンテーブルの時の応募イベントがあるので。
東京と大阪でのライブハウス・ライブです。
達郎氏:
割と大きな・・ライブハウスとはいうものの。
まりやさん:
それの準備をしっかりやろうかなと。
それの前に、しっかり紅白で、心を込めて。
みなさんの40年の感謝を込めて歌いたいなと。
くしくも達郎のお母さんの7回忌の命日でもありますので。
達郎氏:
そうね。
まりやさん:
その日にがんばって歌いたいと思います。
達郎氏:
というわけで、今年も1年、皆さまありがとうございました。
まりやさん:
ありがとうございました。
達郎氏:
来年も、サンデーソングブック、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
来年の新年の初頭の5日、12日は、宮治純一さんゲストに、久しぶりの新春放談でございます。
大瀧さん、よろこんでくれると思います。
てなわけで、今日の最後はですね、その紅白で歌われます「いのちの歌」
まりやさん:
それでは、「いのちの歌」聴いてください。
♪ いのちの歌/竹内まりや
今週のオンエア曲
14:04 RECIPE (レシピ)/山下達郎
14:09 旅のつづき/竹内まりや
14:18 プラスティック・ラヴ/竹内まりや
14:22 シングル・アゲイン/竹内まりや
14:29 Get Back In Love (Live / ‘19.8.10 中野サンプラザ)/山下達郎
14:41 恋のひとこと(Something Stupid)/竹内まりや Duet With 大滝詠一
14:46 いのちの歌/竹内まりや
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