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山下達郎さん サンデーソングブック2024年7月7日『政治と政治家で棚からひとつかみ』(#1656)

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サンデーソングブック

長崎市内のお天気は晴れ 
気温が高く、湿度も高い。

このラインナップで聴けるのはサンソンだけ!

ということで、このブログでは毎週日曜日 午後2時からTokyo FMをキーステーションにオンエアされている山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

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冒頭

達郎氏:

7月7日 七夕です
でも前倒しなので、雨か晴れか、わかりません。
すいません

いよいよ今週から、ツアーが始まります。
7月12日 金曜日
埼玉県三郷市文化会館 初日であります。

ここから今年も始まります。
よろしくお願いします。

で、番組は毎週申し上げておりますが、超前倒しで録っております。
お天気とか全然わかりませんが
7月7日で七夕・・・
皆さん短冊とか、そういうものを・・
もう、そういうのも、なかなか最近は見られなくなってしまいましたが。

で、私の住む東京はですね、都知事選挙、今日やっております。
相当、前倒しなので
どういう具合になってるか、かわかりませんけれども。

ですが、あの・・・いろいろなところでですね
最近は、やっぱりこの選挙とか、そういうところがですね
なんかおかしいご時世であります。

私は普段その政治的なことに関してのメンションとの
なるべくしないように、心がけているんですけれども。
さすがに、ちょっとすごいなという・・

世の中、どうなってるんだなっていう・・
そういうような感じがありますので。

今日は一つですね、都知事選挙ということもあります
投票率、多分また低いのかなと思います・・
けれど、本当は選挙に行った方がいいという。
これ、論理的にですね証明されている
たとえ自分が投票した人が入らなくても、選挙には行った方がですね
例えば、独裁制とか、そういうものを防ぐ効力があるという。

投票率は高ければ高いほど
そういう効果があるということが、証明されておるんですけど。
ちょっとそれを説明すると長くなるのでやめますが。

いずれにしましてもですね
今日は、そういう日なので。

今日は、一つ
「政治と政治家で棚からひとつかみ」と題しましてですね
洋邦、政治に関する歌というのですね、集めてきました。

でもサンソンですから
正面切ったプロテストソングとかそういうんじゃなんです。
なんかこう、ちょっとシャレのめしたっていうか、揶揄ったというか・・
そういうようなものを、今日は色々と選んで持ってきました。

それもこれも、ずっといろいろありまして・・・
リクエストのお便りをチェックする暇とか
そういうのがありませんので。

ライブ本番幕が開いて一段落しましたら
また「リクエスト特集」そういうのをやってみますが。
とりあえず、しのぐヤツですね・・凌ぎの政治と政治家で棚からひとつかみ

日曜日の午後のひととき
本日も素敵なオールディーズソングでお楽しみいただきますが
今日は、そういうちょいと、ひねったやつ
「政治と政治家で棚からひとつかみ」

でも、最高の選曲と最高の音質でお届けいたします。
今日は曲が長いのでですね
もう最初は無しにしようと思いましたらですね
山岸君がこれをかけろと言って聞かないので
しょうがないのでかけます。
2011年のアルバム「Ray of Hope」から「俺の空」

♪ 俺の空 / 山下達郎

~ CM ~

♪ A Apolitical Blues / Van Halen

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音楽やってる人間は、だいたい束縛嫌います。

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
というわけで、今日はいつもとちょいと毛色の変わった・・

この間の父の日の邦楽編以上に毛色が変わった
「政治と政治家で棚からひとつかみ」

都知事選の当日でございます。
そういうような・・・

だいたいロックミュージシャンというか
こういうような音楽やってる人間はですね
だいたい束縛嫌います。
アナーキーな性格です。

政治家というか政治屋、嫌い!
官僚 嫌い!
反抗的
反体制
そういうような人が、大部分だと思います。
ので、そういう歌もたくさん生まれております。

そんな中からサンソン向きの曲を、今日は色々とですね、お届けしたいと思います。

非政治的なブルース

達郎氏:

まずはヴァン・ヘイレン
ヴァン・ヘイレン
1988年のアルバム『OU812』って
デイヴィッド・リー・ロスがいない時のアルバムで
「あぁ、お前も同じもん食ったのか」という
そういう『OU812』こん中入っております。

これ、オリジナルは1972年のリトル・フィートのアルバム「 Sailin’ Shoes 」に収められている曲ですけども。

こっちのヴァン・ヘイレンのバージョンが好きなので
今日はこっちでお聴きをいただきます。

って言うですね・・・

72年に最初に出るヒットがこの曲
それを作った時には、まあそうしたノンポリ破った歌かなと、そういう解釈でありますが

それが88年ですと、まあこうした若者が、
ベトナムのところからもっと、政治的な方向転換
ノンポリになっていた。
それを揶揄ったというような解釈も、なされております。
いろんな解釈がされております曲であります。

「A Apolitical Blues」
非政治的ブルース
これで始めてみました。

ベトナム戦争を背景としたプロテストソング

達郎氏:

60年代終わりから70年代にかけては、本当にたくさんベトナム戦争を背景としまして
プロテストソングとかそういう歌がたくさんできましたが。
これもそうした一曲で

作曲したのがMac Davis
僕、大好きなシンガーソングライターですけど
Mac Davis
カントリー系で、いろいろなカバーがありますけれども
今日はですね、1972年にルー・ロールズがレコーディングいたしました
ルーローズの72年のアルバム「A MAN OF VALUE」に入っております
その名も「The Politicians」いう1曲であります。

カントリー系ですと本当にカントリーソングとして誰でも知ってる・・・
このルー・ロールズの素晴らしいアレンジで
ちょっと毛色が変わった重厚なアレンジになっております。

ルー・ロールズ 1972年の「The Politicians」

♪ The Politicians / Lou Rawls

政治家を揶揄する歌

達郎氏:

こうした政治家を揶揄する歌というのは、面白いことに
南部の作家に多いです。
次のやつはもう典型的な南部サウンドです。

ホイト・アクストン
この人も素晴らしいシンガーであり
作家であり、俳優もこなしますが。

ホイト・アクストン 1980年のアルバム
「Where Did The Money Go?」に収められております
「Politicians」

先ほどの同型の歌であります
政治家を揶揄った同型の歌でありますが。
こちらはぐっとカントリータッチ

1980年 ホイト・アクストン「Politicians 」

♪ Politicians / Hoyt Axton

とどめを刺す一曲

達郎氏:

こういう手の曲でしたら
なんといっても、ランディ・ニューマン
とどめを刺す
お知らせの前に

ランディ・ニューマン
1972年のアルバム「Sail Away」に入っております
「ポリティカル・サイエンス 」
政治科学と訳すんですかね。

達郎:

っふふ(笑)
ランディ・ニューマンらしい(笑)

♪ ポリティカル・サイエンス / ランディ・ニューマン

このサウンドで、この歌詞の内容
いかにもランディ・ニューマン!

1972年の「ポリティカル・サイエンス」でございました。

~ CM ~

来週

達郎氏:

山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
今日は「政治と政治家で棚からひとつかみ」
都知事選にちなみまして(笑)
やっておりますが。

今週からツアーが始まりますので
ここしばらくは前倒しで。
色々と・・・
来週はそういうわけで、リクエストカードが山のように溜まっておりますので、
リクエスト特集+棚からひとつかみ

最近手に入れたCD、レコード、いろいろありますので
そういうようなもの、ごた混ぜで。
ここしばらく、しのいでいきたいと思います。

落ち着いたら、また特集、その他
リクエスト、お便りたくさんお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデーソングブックの係

竹内まりやさん 新曲「歌を贈ろう」

達郎氏:

竹内まりやさん
ドラマ主題歌が出ます。
8月からスタートしますABCテレビ、テレビ朝日系のドラマ『素晴らしき哉、先生!』
これの主題歌に竹内まりやさんの新曲「歌を贈ろう」が決定しました。

主演が生田絵梨花さん
地上波連続ドラマ初主演とのことですけれど
今回この新曲「歌を贈ろう」にコーラスとして参加していただいております。
この「歌を贈ろう」シングルで8月28日に発売になります。
詳しくは竹内まりや45周年特設サイトでご確認ください
https://mariya45th.jp/

ドラマの方は8月スタートでございます。

その名もずばり「俺は政治家だ」

達郎氏:

後半は、邦楽で攻めてみたいと思いますが。
とりあえず残った時間でお便り紹介できるだけという感じにします。

まずは真島昌利さん
マーシー
1992年のソロ・サード・アルバム「RAW LIFE」に入っております。
その名もずばり「俺は政治家だ」

♪ 俺は政治家だ / 真島昌利

真島昌利さん 1992年の「俺は政治家だ 」
93年、シングルカットされました。
らしい・・・

僕好みのギター・ソロ

達郎氏:

今回この「棚つか」をやるにあたって
選挙のことを歌った歌があるかと思って邦楽探したんですけど、なかなかないですね。
選挙の応援歌とか、そんなのばっかりでありますが(笑)。

1個だけ発見しました。
歌っているのがギターパンダさん
パンダの着ぐるみでパフォーマンスをする人ですが
本名 山川のりをさん。

この人あれですよ
忌野清志郎さんの2・3’s(ニーサンズ)のギタリストですね
ですので今日お掛けする曲も清志郎さんの影響が、かなりあります。

2020年のアルバム「ギターパンダのロックンロールパンデミック」
結構時代性がちゃんとまだタイムリーな・・オールディーズじゃないやつ。
ずばり「選挙に行ったけど」

♪ 選挙に行ったけど / ギターパンダ

ギターパンダさん
2020年「選挙に行ったけど」
今日唯一めちゃくちゃリアリティのあるやつ
僕好みのギター・ソロ

エンディング

達郎氏:

てなわけで今日は、こんなプログラムでやってみました。
たまにはいかがでしょうか。

なので、冒頭にも申し上げましたみたいに
選挙は行った方がいいです。

なぜ行った方がいいかと、何かすごい長くなるのであれですけど
投票しましょう!

私もこれ終わったら行きます。

子守歌

達郎氏:

富山県の滑川市の超常連のY.Yさん

『達郎さんのCDは、子守歌のCDより強かった。
生後5ヶ月の孫のYちゃん
子守歌では、ぐずぐずで「ビッグ・ウェーブ」に変えると顔つきにも変化
CDコンポに顔を向け、ビッグウェーブのテーマ「JODY」は、足をバタバタリズムをとって
「YOUR EYES」あたりから目がトロトロになり
「I LOVE YOU」の達郎さんのささやきで、こくりでした。』

おありがとう・・ご利用いただきまして。

サンソン聴きながらランニング

達郎氏:

上越市 K.Fさん

『私、はここ2ヶ月以上 サンソン・ランと称して、サンソンの放送時間は外に出て
ラジコで生で聴きながらジョギングをしています。
4月中旬から始め、新潟市は奇跡的に雨の日はなく
6月中旬まで10回ぐらい続けられています。
ランニングしながら聴くというよりも
サンソンを聴くためにランニングしている気持ちです。』

「きく」が「聴く」じゃなくて職業の「職」になってますよ(笑)

『約50分のランニングは、60歳手前の私としてはきついですが
この曲が終わるまで、このCMが終わるまで、と走ろうと思って
休み休み体を動かしています。
長い曲の時は辛いです。
信濃川べりを走っています。』

達郎氏:

ウケる(笑)

通勤の電車にて

達郎氏:

かと思えば横須賀市のM.Mさん

『先日、通勤の電車にて達郎さんの昨年発売されていた
RCAシリーズの缶バッジをつけてる方を見つけました。
私も何かアピールしたかったのですが
その日は何も持っていなかったので、密かに喜びました。』

達郎氏:

・・・ふぅ~

不思議な雰囲気です

達郎氏:

埼玉県狭山市のO.Kさん
最近よく読まれますね、この人。

『2000年版の「オン・ザ・ストリート・コーナー2」
のレコードジャケットについて質問です。
背景に1980年版の「オン・ザ・ストリート・コーナー」
のジャケットが映っていますが、あれは合成ですか。
また実際にそのような場所もあるのでしょうか。
少し年代にズレがあったので気になりました。
またジャケットの撮影場所も知りたいです。
私は「オン・ザ・ストリート・コーナー」2000年が一番好きなジャケットです。
達郎さんが気に入ってるジャケットありますか。』

達郎氏:

あれはあのカメラマンの伊島薫さんが
ニューヨークで撮りまくってきた写真をですね
壁いっぱいの布に印刷しましてですね
それを壁にかけた前で撮ってるので
合成じゃないんですが、合成みたいなもんです。
不思議な雰囲気です。

1999年版の「1」「2」「3」は全部その仕様でやっております。
よろしくお願いします。

アナログ・レコードはファースト・プレス?

達郎氏:

ここんとこレコード盤、アナログ盤の傷についてのですね
お便りとか、そういうものがすごく多いので。

埼玉県春日部市のK.Tさん
超常連 若い人

『かねてより欲しかった
ジェームス・ブラウンのアルバム「There It Is」のオリジナル版を入手しました。
しかし針を落とすと一番聴きたかった「I’m A Greedy Man」だけ、音飛びや、かすれがひどいのです。
レコードの入門本曰く
「知らない時代に、誰かが好んで聞いたことを想像するのも楽しい」
とありましたが、私は承服できません。
長い曲なのでサンソンでは難しいと思いますが、いつの日か再考もしてオンエアしてくださると切に願っています。』

達郎氏:

昔の盤は、そういうコンディションが悪いのだと、そういう「音飛び」とか、「針飛び」とかあります。
で、最近ファースト・プレス・ブームなんて言われますけど、
ファースト・プレスだって、本当にきちっとしたやつじゃなかったら聴けませんからですね。

ファースト・プレスもセカンド・プレスもボロボロのアルバムだと意味ありません(笑)。
それが抜けてますね前置詞がね。

アナログ・レコード「音飛び」「針飛び」問題

達郎氏:

埼玉県鴻巣市のF.Mさん 超常連

『先日買ったレコードは、内側のラベルに近いところまで溝が掘られています。
聴いてみると最後の曲の決まったところから、針が先に進みません。
傷や汚れはないのですが、どうしてもそこから先に進まないので、聴くのをあきらめていたところ、別のレコード屋で同じレコードを見つけたので買ってきて聴いてみると
その盤も同じところまでしか聴けませんでした。
原因は傷や汚れではないようです。
何か解決策がありましたらご教示いただきたいです。』

達郎氏:

オート・チェンジャー使ってるんじゃないですか?
自動的に針が上がるやつ。
それだとあのJAS規格のある程度のところから
奥に溝を掘ってるやつはレコードかかりませんからね。

このお便りだけでは判明しません。
フォローしてください。

針飛びの問題、いろいろありますけど。
1円玉乗っけるとかですね
そこの針飛ぶところを1円玉乗っけて少し重くして
強制的に針が飛ばないようにするとか。
色々な・・・

曲がったレコードの直し方とか色々ありますが
それは次の機会で。

中古レコード屋の親父になった気分になりましたね。

今日一番ウケたやつ

達郎氏:

今日一番ウケたやつは足立区の超常連 K.Mさん

『先日新聞の経済欄の「非上場か」という見出しが「井上陽水」さんに見えてしまい
さらなる視力の衰えを実感いたしました。
達郎さんは印字された文字の字面をご覧になり
誤解釈された経験はおありでしょうか。』

達郎氏:

いくらでもありますよ、そんなの。

数字なんかもう・・・
文庫本の数字なんかもう、何がなんだかわかりませんから。
お互いに、努力しましょう!

今日の最後

達郎氏:

今日はこの辺で。
少し前半の緊張感が和らいだと思います。

本当に最近、世の中の世情がですね
なんか殺伐としてるというか
なんかこう、今までなかったような感じになってますが。
パンドラの箱が空いたとか、そういう感じもしますけれども。

それが全てじゃないので
みんなで、がんばって、助け合って、お互いにですね
同じように考えてる人、たくさんいますので
がんばって、いたわりあって、助け合って
がんばって、やっていきましょう!

『政治と政治家で棚からひとつかみ』
今日の最後は憂歌団

憂歌団、1975年に「お掃除おばちゃん」っていうシングル
名作ですけども
これが差別だとクレームがつきましてですね
放送禁止になったところもあります。

それで翌年のセカンド・アルバム「セカンド・ハンド」
1976年のアルバムに入っておりましたが。

「お政治オバチャン」
っていう・・これも傑作です!
これで今日終わりたいと思います。

憂歌団、1976年の「お政治オバチャン」
「政治と政治家で棚からひとつかみ」
ご清聴ありがとうございました。

♪ お政治オバチャン / 憂歌団

クロージング

達郎氏:

お送りいたしてまいりました
山下達郎サンデーソングブック
「政治と政治家で棚からひとつかみ」でございました。

これから投票行ってこようと思います。
まあ東京都だけの話ですいません
でも近いうちにまた全国選挙ありますので
皆さん選挙にはお出かけください。

私は今週からツアーに出かけます
全国の皆さん、お待ち申し上げております。

前倒しなので、暑いか寒いか、よくわからないところ
ウジウジウジ・・・

皆さん、お体お大事に
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイムタイム、セイムチャンネルで皆さんごきげんよう。
さよなら。

今週のオンエア曲

14:04 俺の空 / 山下達郎
14:08 A Apolitical Blues / Van Halen
14:16 The Politicians / Lou Rawls
14:20 Politicians / Hoyt Axton
14:24 ポリティカル・サイエンス / ランディ・ニューマン
14:30 俺は政治家だ / 真島昌利
14:36 選挙に行ったけど / ギターパンダ
14:46 お政治オバチャン / 憂歌団

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