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山下達郎さん サンデーソングブック 2016年6月12日『リクエスト特集』

山下達郎さん サンデーソングブック 2016年6月12日『リクエスト特集』

長崎は朝からシトシト雨。梅雨らしい天気です。
舗道の紫陽花がきれいに咲いています。

今日のサンソン、昼間から酒の話、なるほどです。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

6月も中旬に差し掛かって参りました。

えぇ、私、あいかわらず曲書きを致しておりまして。
今日ちょっと声が枯れ気味ですが(笑)
家で”わー”だの”ぎゃー”だのやってるので(笑)
ちょいと声が、あれですけれども。

前倒しで録っておりまして(笑)
なんか、ツアーとあんまり変わらないじゃないかと。
そういう感じでございますが。

ですので、また今日もですね、お天気のお話が申し上げられませんので。

一所懸命、曲を書いておりますので、番組の方は、皆様のお便りとリクエストに助けられて、今日は『リクエスト特集』でございます。

先週は1234回特集で『1-2-3-4』で。
アッパラパーな(笑)
お楽しみ頂けましたでしょうか!

今週は、グッと落ち着きまして、皆様の頂きました素敵なリクエストカード、渋いところも、たくさん頂きましたので、そういうものを中心にですね、少し気を取り直しまして(笑)

その間に、コツコツと曲を書いてレコーディング、スタートする予定でございます。

本日も日曜日の午後のひととき、素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます山下達郎サンデーソングブック。
今日は皆様のリクエストカードにお応え致しまして、1曲でも多く、1枚でも多くお便りご紹介しつつ、最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。

1曲目、私の曲でありますので・・・
ま、何にも当座ないのでですね、ま、何でもいいや。

何でもいいって、いわれましても(笑)

青森市のF.Aさん。
北海道中川郡のY.Sさん。
ちょうど、頂きました。

今日は気分です。

1982年の私のアルバム「FOR YOU」に入っております。
この当時のトレンドでありましたファンクものでございますが。

アナログレコーディングでありますので、今この空気感とかですね、こういう奥行き感はデジタルじゃ出ないんですよね。

何回かトライしたんですけどデジタルではなかなか出来ませんね(笑)
懐かしいです。
1982年の「Love Talkin’ 」

♪ Love Talkin’ (Honey It’s You) /山下達郎

~ CM ~

♪ ティン・ソルジャー/スモール・フェイセス

◎リスナーからのお便り(兵庫県川西市のH.Kさん) 

達郎氏:

リクエスト頂きましたのは兵庫県川西市のH.Kさん。
毎週毎週、頂く方はですね、パッと見るとですね・・なかなか・・・見ただけでかけたような気になりますので。

たまには(笑)・・
スモール・フェイセス、ティン・ソルジャー。

『ダウンロードなどの音楽配信が主流になってしあった今日ですが、全くついていけずです。
世の移り変わりは早いですが、まだレコード、CD,カセットテープなどが現存しておりますので、もうしばらくは、そちらで楽しみたいと思っております。』

ごもっともでございます。
私も同感でございますね。

えぇ・・
日本に生まれて良かったという感じでございますね。

◎リスナーからのお便り(浜松市のN.Hさん) 

達郎氏:

超常連の方も、ほんとに相変わらず、たくさん頂きますが。
初めての方も、近年からお聴きを頂いたと思われる方のお便りも、たくさん頂いております。

浜松市のN.Hさん。

『毎週楽しいラジオ番組、ありがとうございます。
なんだか私の1周間は日曜2時にリセットされ、新しい日々が始まっているようです。』

ありがたいお便り・・
よろしくお願いします。

♪ Tear Drops/Lee Andrews & The Hearts

◎リスナーからのお便り(高槻市のK.Sさん) 

達郎氏:

この方もリクエスト曲しか書いてこないですが、絵葉書で常にお送りくださいます。

今回のやつは、K.Jさん・・・これ「S」さんっていうのかな。
ネットで調べましたら、大阪の高校の先生の傍ら絵を描いてらして、水彩画の方ですね。
とってもきれいな水彩画であります。

昔はこうやって、高校の先生とか中学の先生をなさりながらですね、絵を描くいて、だんだんお名前が出てくるという、そういう方が多かったんですけども。

最近は少子化で学校が少なくなって、先生の成り手が、なかなか難しくてですね。
美術学校出ても、なかなかこう・・作品が世に出ないとか、そういうようなこと・・・

同様に音楽なんかもそうですが。
作曲家の方でも、やっぱり学校の先生やりながら、やってる方がたくさんいらっしゃいました。
最近、そういうのが、だんだん難しくなってくるというような、世知辛い時代の話が・・
聞いたことがあります。

♪ Ain’t Gonna Kiss Ya/Suzie Clark

◎リスナーからのお便り(千葉県市川市のK.Sさん) 

『初夏の過ごしやすい季節ですが、忙しいシーズンがやてきました。
単にプロ野球がデイゲームでこの番組と重なるというだけですけどね。

今はなるべく録音せず、生で聞くようにしているので、サンソンをですね・・
テレビとかスマホのパ・リーグTV、ちなみにホークスファン、を見ながら音を小さくしてイヤホンでラジオを聴いています。

それにしてもラジコやら、スマホでYVやら、便利な時代ですね。
では。』

達郎氏:

活動的ですね、え。
なんか野球のテレビを音消して見ながらサンソンを聴かれる方とかですね。
サッカーとか、テニスとか、そういう方、たくさんいらっしゃいます。

「ながら」・・すごいですね。
聴いて頂ければ・・

ラジオ音消して、テレビ見ると意味ありませんね。
あんまりおもしろくないですね(笑)

♪ 愛のあかし/ザ・ソフトーンズ

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

来週6月19日なんですが、また恐怖の聴取率週間でございますが。
今回はちょうどですね、父の日です、19日。

ですので、むか~しやりましたがですね『父の日特集』。
それで聴取率取れるのか!

いいんです!
それ、やれと言われてるんです。
助け舟が来まして「これでいいです」

・・ありがたい。

でも、結構仕込むの大変なんですよ。
父親のやつってのは。
邦楽の方が面白いと思うんですけどね。

なかなかたいへんですね(笑)

そうなりますと、邦楽ですとですね、全部何でもあるって訳じゃないのでですね。
取り寄せなきゃ、なんない。

レコーディングやってるのに、そんなことやってていいのかと(笑)
そういう感じでございますが。

引き続き、ここんとこ6月はですねレコーディングやっておりますので、皆様のリクエストカードがたいへん助けて頂きますのでですね。
引き続き、リクエスト、お便りたくさんお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM『山下達郎サンデーソングブック』の係

◎リスナーからのお便り(長野県松本市のK.Aさん) 

達郎氏:

今日は高校生の方からお便りを頂きました。
長野県松本市のK.Aさん、15才高校1年。

『達郎さん、はじめまして。
ツアーお疲れ様でした。
30年ぶりの山下達郎さんコンサート、という父とともに松本公演に参加させて頂きました。
涙が出そうになるほど、感動しました。

最近の私は、達郎さんの影響でラスカルズのGroovin’やフォーシーズンズのRag Dollなどのアルバムを買って聴いています。

そこで質問なのですが、フォーシーズンズの楽曲クレジットにボブ・クルーとボブ・ゴーディオの二人のクレジットがある曲は主にどっちが作曲しているのでしょうか。

この時代のアメリカン・ポップスの作曲法やコード進行の特徴、達郎さんが影響を受けた楽曲や作曲家などをご教授頂ければ、私とっても幸せです。』

達郎氏:

すごいですね!

高校生!
友達いないでしょ、あなた(笑)

ボブ・クルー、ボブ・ゴーディオはですね、ボブ・ゴーディオは作曲をしております。
ボブ・クルーが作詞ですが。
ただ、こういうコンビはですね、例えば曲のメロディーとかにもボブ・クルーはプロデューサーなので、口を出します。

ボブ・クルーは自分でもシンガーでありましたので、そういったメロディーに対するセンス・・・そっちの行き方じゃない方がいい・・そういう具合なディスカッションと言いましょうかですね、そういうものをします。

で、ボブ・ゴーディオ、ボブ・クルーという共作になっております。

基本的にはボブ・クルーが詩を考えて、ボブ・ゴーディオが作曲をするという比重が多いという具合に解釈してください。

ま、今度、そういうのやってみましょうかね。

私の番組、1234回でございますので、1235回・・
そろそろまた久し振りに『ヒストリー・オブ・山下達郎』みたいなの、やってみようかなと思ってるんですが、ここんとこ10年以上やってませんのでですね。

でも仕込みがた大変なんですよね(笑)

前は25年くらいのキャリアでやってましたけど、それが40年のキャリアになりますと、いったいどうしていいか、判らない。

何をブツブツ言ってるのか(笑)わかりませんが。

♪ Wait A Minute/The Lost Generation

◎先週の「1-2-3-4」 

達郎氏:

先週の1234回記念のですね「1-2-3-4で棚つか」ですね、バカバカしいのやりましたが。
あれも前倒しでございましてですね。

なかなかその・・・反応、反響が・・
実はオンエア前にこの番組録っていますので(笑)

でもリクエストカード結構頂いておりましてですね。
一番多かったのは何かといいますと(笑)
何と「I saw her standing there」でしたね、ビートルズの。

かけませんね、それはね(笑)。
たくさん頂きましたね(笑)

さすがに「I saw her standing there」、実はですねあんまり好きな曲じゃないんですよ(笑)
ポールの初期の曲、なんかあんまり・・・
僕、ジョン・レノン派なので。
すいませんね。

で、次に多かったのがですねグラス・ルーツの「Let’s Live for Today」なんですね(笑)
これも随分いただきましたね。

こっち、じゃあかけてみようかと。
でもへそ曲がりの僕としてはですね、このグラス・ルーツの「Let’s Live for Today」という曲はですね、実はオリジナルがありまして。

ザ・ロークスというイギリスのボーカル・インストルメンタル・グループなんですけども。
イギリスのグループであるんですが、イタリアへ渡りましてですね、イタリアで、まぁあのぉ・・・イギリスの曲をイタリア語で歌ってたりしましたけども。

そのうちにオリジナルを作りまして。
「Piangi con me」英語で言うと「Cry with me」ということらしんですけども。
この曲が大ヒットしましてですね。

これが、かの「Let’s Live for Today」でありまして。

で、それがヒットしたんでヨーロッパでですね、違う歌詞で、英語の歌詞で作られたやつが、回り回ってカリフォルニアに来まして、P.F.スローンの目に留まりましてですね。

これをカバーしまして、グラス・ルーツとしてヒットしたという。
ラス・ルーツというグループも非常に複雑な経緯をたどってP.F.スローンのですね手にかかってですね・・いろいろありましたけども。

ま、我々が知っているグラス・ルーツ、ロブ・グリルというリードボーカルがいますが、この人が歌った最初のヒットだとされております。

1967年、全米8位まで上がりました。
グラス・ルーツのバージョンですが。

ロークスのは1966年にイタリアで大ヒットしました。
こちらのオリジナルを今日はお聴きを頂きましょう。

「Cry with me」
これもちゃんと「1-2-3-4」と入っております。

♪ Piangi Con Me (「Let’s Live For Today」オリジナル)/The Rokes

◎リスナーからのお便り(世田谷区のT.Hさん) 

達郎氏:

世田谷区のT.Hさん、この方、文章上手いんですよね。
採用率が高いですが。

『達郎さんのPerformance 2015-16の64+2公演、ほんとにお疲れ様でした。
ということで、一体達郎さんは、どれくらいの距離を移動されたのか、暇に飽かせて調べてみました。

ちなみに私は、釧路、仙台、金沢、NHK、鹿児島の5公演に参加して合計5910キロとなりびっくりしました。
北海道と鹿児島で大きく距離をかせぎました。』

マイレージかよ、ほんと(笑)

『そして達郎大先生の総移動距離は、な、な、なんと3万8460キロでした。
地球1周が約4万キロなので、あと少しで世界1周という、ものすごい距離でしたね。』

ほんとかよ(笑)

『北海道内の移動や、松山や福岡経由で宮崎入りされた経路も反映しましたが、多少の誤差はお許しください。
起点は東京FMの本社で終点を公演された各ホールの住所にして、地道な作業を続けました。

達郎さんのデビュー以来の総移動距離はたいへんな距離になりそうですが、ご指示があれば、また暇に飽かせて調べてみたいと思います。

何をバカなことと、あきられそうですね。』

すごいなぁ!

すごいですね。暇もここまで行くと表彰状ものです。
だったら、さだまさしさんとか、どうなるんでしょうね(笑)

げに恐ろしき!

えぇ・・たいへんですね(笑)
来年もがんばりたいと思います(笑)

◎リスナーからのお便り(目黒区のK.Hさん) 

達郎氏:

宇宙からとらえた日本列島の絵葉書をお送りくださいましたが。

『宇宙からは、こんなふうに見えるのかなと思わずこのハガキで全国を廻られた達郎さんにお手紙を出してみたくなりました。

伊勢志摩サミットのため街中で多くの警官の方を見かけ、1年ほど前の出来事を思い出しました。

一人実家に向かう首都高速を運転中、何とパンクしてしまい、もはやこれまでかと思いつつ、必死で出口までたどり着くと、すぐに4,5人のお巡りさんがタイヤ交換をしてくれようと集まり、それでも難儀していたところに「僕、車屋なんで、やりましょうか」と通りすがりの方が手が汚れるのも介さず、サクサクと交換して下さいました。

後日、是非お礼を、と住所を伺ったのですが、同乗の奥様も首を横に振り、お名前も告げられずに「お帰りを気をつけて」と爽やかに去っていかれました。

私は日本って素晴らしい!と感激しました。

お世話になった皆様、その節はほんとにありがとうございました。
ただ、そんな爽やかな気分で帰宅した私に「俺、私の時じゃなくてよかったー」と口をそろえて言い放った夫と娘達、如何なものかと。』

達郎氏:

なかなかこの方も文章がお上手であります。
ありがとうございました(笑)
また、下さい。

◎エンディング 

達郎氏:

今日は、このへんで。

来週はそういうわけで『父の日で棚からひとつかみ』
今日の最後は、私の「ポケット・ミュージック」の「十字路」
リクエスト、たくさん頂いております。

新潟市のI.Mさん。

『新潟市で全国47都道府県の屋台がそろう「居酒屋大サーカス」というイベントが開催され、行ってきました。
広島の牡蠣や仙台の牛タンを食べ、生ビールを飲み、幸せな時間を過ごしました。

昼間からお酒を飲むことは、達郎さんもたまにはありますか?
よろしければ教えて下さい。』

海外旅行したら、もう昼間から酒ですよね!
香港とか行ったら、もう絶対それですよね!

昼間からワインですよね!

だから、どうしたって、ふふふふ(笑)

北九州市のS.Yさん。

『私は何かをする時は、夜半に集中していますが、達郎さんは作曲などされる時は、朝型、夜型どちらですか。』

私は、圧倒的に夜ですね。
夜中です!

私の1986年のアルバム「ポケット・ミュージック」からお馴染み「十字路」。

♪ 十字路/山下達郎

今週のオンエア曲

14:03 Love Talkin’ (Honey It’s You) /山下達郎
14:09 ティン・ソルジャー/スモール・フェイセス
14:15 Tear Drops/Lee Andrews & The Hearts
14:20 Ain’t Gonna Kiss Ya/Suzie Clark
14:25 愛のあかし/ザ・ソフトーンズ
14:34 Wait A Minute/The Lost Generation
14:39 Piangi Con Me (「Let’s Live For Today」オリジナル)/The Rokes
14:47 十字路/山下達郎

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