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そんな事聞いて、どうすんの!2014年上半期(2014/01~2014/06)  

そんな事聞いて、どうすんの!2014年上半期(2014/01~2014/06)  

サンデーソングブックではお馴染の「リスナー質問 vs.達郎氏」のやりとり。
キュンとくる質問や専門的な質問、それから「今日一番おもしろかったお便りはこれ」など・・・

2014年の1月から6月までのQ&Aをまとめてみました。
誤字脱字は御容赦ください。

ちなみに、
2009年4月19日から12月27日は、こちら

2010年1月17日から06月27日は、こちら

2010年7月4日から12月12日は、こちら

2011年1月23日から6月26日はこちら

2011年7月10日から12月25日はこちら

2012年1月1日から6月24日はこちら

2012年7月8日から12月30日は、こちら

2013年1月1日から6月30日は、こちら

2013年7月1日から12月31日は、こちら

2014年1月1日から6月30日は、こちら

2014年7月1日から12月31日は、こちら

2015年1月1日から6月30日は、こちら

2015年7月1日から12月31日は、こちら

それでは、どうぞ。

Q:(2014/1/12 山形県西村山郡のM.Hさん)

『今回のツアーで愛聴したのは何でしょうか?
ちなみに最近の私のお気に入りは、どちらもエースから出ているソウル・イン・ハーモニー「ヴォーカル・グループ」とザ・ニューカマーズの「The Stax & Volt録音集」です。』

達郎氏:

ツアーの場合はですね、愛聴といっても、本番の時は自分のアレで精一杯なので、人の音楽聴く暇ありません。

CDで良く聴くのはですね、ま、iPodですが、最近は。
寝る前です。
スリーピング・・・ナイトキャップ代わりにですね。

だいたい決まってるんですけど、いつもジェームス・ブラウンです。
ジェームス・ブラウンのシングル集が最近CD化されておりますので、それの7集8集あたりを持ってきましてですね、「Make It Funky」とか延々ワンコードでございます。
よく寝れます、それだと。

変わってると言われますが。

じゃなきゃフランク・シナトラ・・そういうヤツですね。

Q:(2014/1/12 富山県南砺市のT.Mさん)

『今日は、夏からずーっと気になってたことを聞きたくて、ハガキでは書ききれないのでお手紙にしました。
手紙は初めてです。

「Ray of Hope」のボーナスCDの中の一曲で「砂の女」の歌詞についてですが、歌詞カードには「そうささやいて さみしそうに目をそらす」と書いてあるのに、「そうささやいて 肩をそっとふるわせた」と歌っておられます。

さらに10月27日に放送のライブ特集でも「砂の女」がかかり、良く聴いていたら、今度は歌詞カード通りに歌っておられます。

その歌詞が正しいの?
ずーっと、ずーっと気になっています。
達郎さんは、よく「気分です」と言われますが、ライブでもその時の気分で歌詞も変えたりするのでしょうか。』

達郎氏:

すごいですね・・
恐ろしいですね・・・

「砂の女」はですね、ボーナスCDに入っているのは1994年、山下達郎SINGS SugarBabeというですねライブでありまして。

その時の「砂の女」はですね、適当に歌詞を覚えて・・・
シュガーベイブの頃から適当に覚えてですね。

「砂の女」は、あくまで洒落っていうかですね、そういうものでシュガーベイブの時にやっておりましたので、歌詞をウル覚えでですね、やっておりましたので、適当な歌詞であります。

昨年お聴きをいただいたライジングサンのですね「砂の女」は、これじゃいかんというのでですね、ちゃんとツアーの一環の時なので、ちゃんとした歌詞カードを見まして、鈴木茂さんの歌詞カード見まして、それで歌ってるので、それで歌詞カード通りというわけです。

Q:(2014/2/2 茨城県龍ケ崎市のH.Sさん)

『1月20日で26才になりました。
今年こそ、達郎さんのライブに行きたいです。

質問があるのですが、達郎さんは邦楽のロックは聴かれますか。
聴かれるとしたら好きなアーティストは誰ですか。

教えていただけたら嬉しいです。
宜しくお願いします。』

達郎氏:

26才で、そういう質問、なかなかアレですが。

私は、あのぉ・・・
昔から意外な顔をされますが、自分と同じような傾向の音楽は、ほとんど聴きません。

特に日本のロックはそうです。

系譜から言いますと・・・

アナーキー
ブルーハーツ
イースタン・ユース

ミッシェルガン・・・
チバさんの延長のロッソとかですねバースデイ

そういうようなブルハの延長の・・・
ハイローズ
クロマニヨンズ

そういうようなものでございますね。

そういうハードサウンドと言いますか・・・
オルタナ系の、そういうのが好きであります。

ジャズもフリー・ジャズばっかりしか聞いておりますがですね(笑)

どちらかと言うとハードなやつが好きですが。
自分ではそういうのが出来ないので、逆に憧れるという。

またお便り下さい。

Q:(2014/2/23 新潟県新発田市のO.Tさん)

『私は現在出張中でホテル住まいです。
少々、腰痛持ちなのもあり、出先のベットで体が馴染むまで3,4日かかったりもします。

達郎さんはツアー中、毎日のように寝るところが変わるわけですよね。
枕が変わると・・なんて言ってられないと存じ上げますが、ストレス対策は何ですか。

プロ意識の一言で突き放さないで下さい。 』

達郎氏:

浅田真央さんが宣伝してます『エアウィ―ヴ』というのを僕は何年も愛用してます。
ああいう手が何種類がありましてですね。
僕の場合は『エアウィ―ヴ』ですけど、ほかにも、ま、そんなに変わらないと思いますが。

随分違うものです。

あれと枕は持参しております。
でも、昔から比べたら、随分、ホテルのベットも寝やすくなりました。
昔はもう、ほんとに毛布1枚、寒いの震えながらビジネスホテルで寝たものですから。

それから比べましたら、ほんとに今はもう極楽みたいなものであります。

お大事に。
腰はたいへんですからね。

Q:(2014/3/23 宇都宮市のO.Sさん)

『私、万年筆を買いました。

53才ですが、何を今更という方もいると思うのですが、文房具屋さんに行って欲しくなり、2万円もするのですが、買ったのです。

この葉書を書くためとも、少し思っています。

パソコンを使う毎日ですが、手書きも良いものではと考えていますので、買いました。
妻には内緒です。

何でそんなにお金あるの?って尋ねられたら、少しづつお小遣い貯めたと弁明します。
達郎さんはボールペン派ですか、万年筆派ですか?
手紙やハガキを書くとき、どちらですか。 』

達郎氏:

奥さんに内緒することないです!
「オレは万年筆が欲しいんだ」って言えばいいじゃないですか。
一家の長、そんぐらいしないと!

私は、普段は水性ボールペンです。
「ボールPentel」というですね・・
それで譜面とか書きますが。

手紙を書くときは万年筆です。
ずーっとウォーターマン (Waterman) の万年筆を使ってましたが、壊れちゃったのでモンブランに替えましたが。

なかなかいい書き味であります。
手紙はやっぱり万年筆でないと、ダメですね。

Q:(2014/3/30 茨城県古河市、T.Sさん)

『いつも達郎さんの曲で竹内まりやさん、シュガー・ベイブの曲を聴いていると、よくストリングスが聴きとれ、印象に残ります。

ストリングスは管弦楽で複数人なのに、アルバム等のクレジットは「ストリングス」だけです。
通常ストリングスは普通の楽団ではなく、シンセサイザーなどを用いて録音するのですか?
あまりよく判らないので教えてください。 』

達郎氏:

ストリングスはほんとのストリングスです。
ただしストリングスというのは、普通十数人でですねレコーディングしますので、全員のクレジット書ききれないのでですね。

スタジオミュージシャン、いつも同じメンバと限りませんのでですね。
コンサートマスターといって、スタジオにストリングスを呼んできて、そのリーダーの人を代表で書くのが普通です。

従いましてストリングス・コンサートマスター、誰々とかですね。ストリングス誰々と書いておるときは、そのリーダーの名前であります。

シンセの時はストリングスとは書きません。
よしなに一つ。

Q:(2014/4/6 札幌市のK.Nさん)

『何十年、音楽を聴いてきて気がついたのですが、私、”あっこれイイじゃん”と思う曲のCDの裏側を見ると1979年ものが多いです。

それに気がついてからジャケ買いする時も、いつも何年のもかを見て購入します。
それがまた、ハズレがないのです。

80年を過ぎると、心に響きません。

ところで達郎さんが選ぶブラコン1979年もので一番のお薦めは何ですか?
ダメでしたらスイッチで何か宜しくお願いします。
変態リクエストですいません。 』

達郎氏:

・・・変態です。

1979、星の数ほどありますが。
1979だったら絶対にコレです!

これブラコンじゃないかな。
Isley Brothersのアルバム「Winner Takes All」という、1979年。
もうこれ、何百回と聴いたか判りませんが。
この中でも一番好きな曲。

Isley の全作品の中でも、とりわけ好きな一曲。

♪ It’s A Disco Night (Rock Don’t Stop)/The Isley Brothers

Q:(2014/4/13 千葉県浦安市のY.Mさん)

『質問です。

各ライブのゲネプロではホールは、どれくらいの観客がいるのでしょうか?
例えば業界の方だけで、意外とガラガラなのでしょうか。

でも、ガラガラのホールと満員のホールでは音の感じも異なるだろうと思いますが。
とりあえず桜的に達郎さんやメンバーの家族、スマイルの方々など、とにかくある程度は客入れ努力をするのでしょうか。

もしガラガラならファンクラブの方に抽選で入場させるのは・・・
難しいですね。 』

達郎氏:

基本的には、僕はリハーサルには誰も人を入れません。
観客席には誰も入れません。

関係者といえども、座らせませんので。

でも、満員になってから、どうなるか。
お客がガラガラの時はどうなるか。
それは、PAはプロですので、ある程度の予測を付けてやります。

それでも、季節がですね、寒かったり暑かったりしますと、若干の誤差がありますが。

満員で演ったとしても、一日目と二日目ではですね、音が全然違う日もありますし。
そういうこともありますね。

Q:(2014/4/13 熊本市のK.Aさん)

『達郎さんに質問があります。
曲の題名はいつ決めるのですか。

まず題名を決めてから曲を作られるのか。
曲を作って最後に題名が決定するのか、気になりました。
よかったら教えて下さい。 』

達郎氏:

そんな事聞いて、どうすんでしょうね。

ま、ケース・バイ・ケースですね。
タイアップの時には、割りと・・・
例えば『街物語』とかですね、そういうやつは、そうしたシナリオ見てパッと思いついたりしますが。

最後までタイトルが決まらない曲もあります。
それは、ほんとにケース・バイ・ケースでありますが。

あとは、タイトルが思いつきましてですね。
『俺の空』なんてのは、そういう感じですね。
タイトルが思いつきまして、それで曲になるという。
そういうのもあります。

ケース・バイ・ケースですね。
答えになってませんね、すいません。

Q:(2014/4/13 中野区のO.Eさん)

『①インスト編リクエスト特集ということで、楽器に関する質問です。
達郎さんが好きな楽器は何ですか? 

②達郎さんが演奏するのが得意な楽器はなんですか?

③これから挑戦したいと思っている楽器があれば教えて下さい。 』

達郎氏:

①・・ドラム

②・・ギターのカッティングのみ!

③三味線をやりたいと思ってる・・五十の手習いで三味線をやりたいと思って、もう11年経ってしまいました。
今からでも間に合うかなとは思いますが、やっぱり最低週に2日か3日は習わないとダメですから。
そのスケジュールが全くとれそうにありませんで。
そんな事言ってるからできないんですが。

三味線、でもやりたいですね・・ほんとに。

ま、いくつになってもやれるから・・・

Q:(2014/5/4 富山県砺波市のS.Mさん)

『先日、サンソンのロゴ入りTシャツを紹介していらっしゃいましたが、ワンちゃん用のTシャツのところで、達郎さんが「うちの犬にやったらどうなるか」とおっしゃってましたけど、グーフィーが亡くなったあと、どんな犬を飼ってらっしゃるのですか、教えて頂けますか。 』

達郎氏:

今、ブルドッグです。
メスのブルドック。
なかなか、飼いやすい、いい犬です。

Q:(2014/5/4 中野区のO.Eさん)

『もうすぐ5月なので「片思い」リクエストです。
達郎さんの最初の片思いはおいくつの時ですか。
そのお相手はどんな方だったでしょうか。 』

達郎氏:

聞いてどうすんだって。
小学生、中学生のころはいつも片思いです、ええ・・・
全くもって。

Q:(2014/5/18 福島市のS.Mさん)

『小生、先日54歳となりました。
サンソンを聴き始めた頃は、まだまだ十分若いと思っておりましたが、最近は鏡を見るごと、年齢を感じます。

もみあげの周辺に白いものが目立ちます。
達郎さんは自分の年齢を意識しますか。
また、何で歳を感じますか。 』

達郎氏:

私は目ですね。

目は、それほど悪い・・・若干近視に、0.8とか0.7とか、それくらいでずーっときましたけれども。
最近はちょっと目が悪くなってきました。
メガネかけると、ものすごく、やっぱり進行が早まりますね。

最近、スタジオ仕事とか打ち込みとかで、ずっとメガネしておりますのでですね。
それで、すごく最近は目が悪くなったなーって(笑)
しみじみ感じる今日このごろで。

かといってメガネはずすと、あんあり見えなくなるので。

若いころからの近視の方とか、たいへんなんだなぁと、自分がそうなってよく判ります。
他は、取り立ててですね・・・
まだ、おかげ様で、健康でありますので。

これからじわじわと効いてくるんではないかと思います。

Q:(2014/5/18 青森市のF.Aさん)

『私が12年間乗ってきた自家用車が悲鳴をあげてきました。
至る所が痛み、部品を交換、また交換という状況です。

そろそろ乗り換える年数かとも考えていますが、愛着もあるんですよね。
経費と相談して決断しなければなりません。

達郎さんは、たしか10年位乗られていらっしゃるようですね。
やっぱり愛着ですか。
機械類は慣れた機器が一番なのは、わかっているのですが・・・ 』

達郎氏:

私は、10年じゃなくて20年乗ってます。
えぇ・・おかげ様でヒューズひとつ飛んだことはありません。

フルモデルチェンジの一番最後のヤツを買うのが、当時はツーだと言われましてですね。
他人に言われて買いましたら、ほんとにヒューズひとつ飛びませんですね。

愛車です!

あれ乗ると、もうほんとに他の車、乗れません。

Q:(2014/5/25 愛知県春日井市のS.Tさん)

『今日は2002年2月号のキャロル・キングの特集を読んでいたで、山下達郎が一番好きなキャロル・キングの曲は何ですか。
よかったらリクエストします。 』

達郎氏:

キャロル・キングで一番好きな曲!(笑)
すごいですね、それはたいへんですが。

一曲選べと言われたらこれです。
もともとは、ガルグループのザ・シュレルズの1961年の全米ナンバーワンでございますが。
これを10年後にキャロル・キングがシンガーソングライターとしてのアルバム「タペストリー」収録していました。

このバージョンが、もともとはティーンエイジの女の子がですね男の子の気持に、すごく不安をもって、今私達は愛し合ってるけど、明日も私のこと、彼は愛してくれるんだろうか・・・そういう不安の歌なんですが。

その10年後にキャロル・キングが歌いますとですね、ある種無常感すら漂うという、そうした人生の深いところまで切り込んでくる、そういうような歌に聴こえまして。

キャロル・キングは曲も歌も素晴らしいんですが、ジェリー・ゴフィンの詞の重みといいましょうかですね。

アイドル歌謡が、それだけの深い意味の詞をもってるという、ジェリー・ゴフィンの力量ですが。

♪ Will You Love Me Tomorrow?/Carole King

Q:(2014/6/1 熊谷市のY.Tさん)

『またポール・マッカトニーが来日しますが、ドラム大好きな達郎さんはリンゴ・スターのドラムプレイでどの曲が好きですか。
またリンゴ・スターのドラムは好きですか? 』

達郎氏:

もちろん好き!

リンゴのドラムだと、やっぱり「Ticket To Ride」あのへんのリフですかね。
この時代のイギリスのドラムはみんな上手いですから。
キース・ムーン から始まってジョン・ボーナムあたりまで一挙にですね・・バリー・ジェンキンス とかですね、上手い人がたくさんいますね。
スタジオミュージシャンも上手いし。

Q:(2014/6/1 町田市のH.Yさん)

『お蕎麦屋さんで、達郎さんが昼食にかつ丼を注文しました。
かつは真ん中と端、どちらから味わいますか? 』

達郎氏:

そんなこと聞いて、どうすんだ(笑)
端だ、端!
やっぱり、かつは端から食わなきゃ。

Q:(2014/6/8 東京都墨田区のM.Aさん)

『達郎さんが使用しているギター・エフェクターですが、何故コーラスを2個つないでいるのですか?
またケンタウルスはどの曲で使っているのですか? 』

達郎氏:

ギター・エフェクターは2個つないでいるわけではないです。
1個はエレキギター用、1個はエレアコ用に2個並べております。
ケンタウルスは最近使っておりません。

えぇ・・・また下さい(笑)。
ふっへへ(笑)

そういうの興味がある方でないと、あんまりおもしろいお便りじゃありませんが。

Q:(2014/6/8 千葉県柏市のO.Dさん)

『達郎さんが曲をアレンジする際、工夫される点は何ですか?
つまらない質問で恐縮ですが、ぜひ教えてください。 』

達郎氏:

一言じゃ言えませんが、ま、聴いてすぐ判る、特徴のある楽器の選び方、ですね。
今日お聴きを頂いた「アロハ式恋愛指南」ですと、やっぱりイントロのエレキの、あの音ですね。

あれが、やっぱりウリと言いましょうかですね。
そういうようなものが、一番重要かなと、思います。

Q:(2014/6/8 大田区のT.Kさん)

『①
何回か前の放送で、オーディオの話が出ていましたが、達郎さんは自分のレコーディングスタジオを作られないのでしょうか。
自分のサウンドを追いかけ、自分の納得の行くサウンドを自分のスタジオで作ってもおかしくないような気もしますが。
失礼な質問だと思いますが教えてください。

②ところで、カセットテープ、オープンリール、DATに残してある音源はパソコンに移しているのですか。
どうやってその音源を保管しているのですか。 』

達郎氏:


自分のスタジオ持ってます(笑)
持ってますが・・
「プラネット・キングダム」というですね、自分用のスタジオです。
100%。

自宅に造るかって意味だとしたら、自宅には絶対作りません。
ご飯食べたあとに、歌入れなんかしたくありませんからですね。

生活の場とレコーディングの場は違えてやらないと絶対ダメです。
そういうのに、全く興味ないです、僕。

眠れないです。家にスタジオなんか造ったら。
メンテナンスが気になっちゃって。


アナデジして、いわゆるWAVという、WAVデータに、ほとんどトランスファーできております。
それも、シコシコやらないとダメですね。

皆さん、いろいろと細かいところに、質問来ますが。

Q:(2014/6/8 鹿児島市のK.R)

『達郎さんは自宅で音楽を聴く時は、ほとんどヘッドホン使われると言っておられましたが、達郎さんの愛用されているヘッドホンのメーカー名と型番をご教示ください。
宜しくお願いします。 』

達郎氏:

日本のスタジオの標準機でありますSONYのCD900STというのがあります。
1万8千円ほどですね。

これを僕はもう25年間くらい、ずっと使っております。
人によっては硬すぎるとか、いろんな意見ありますが、僕はもうヘッドホンといえば世の中これしかないと思います。

昔から使ってる愛機です。
全ての音楽はこれでチェックしまして、これで聴いております。

Q:(2014/6/15 新潟県新発田市のO.Tさん)

『いつもの、どうでもいい質問です(笑)。

サンデーソングブックの4月からのタイトルコール「タツロー ヤマシタ プレゼンツ」ってのをされてる方、変わりました?

変わっていたら、どなたに変わったのか教えてください。
どうでもよくありませんでした。


中盤の、昭和電工さんとのCMで「同じクラスのヤマシタ」とありますが、達郎さんにお断りみたいなのは、あったのですか。
ほんとに、どうでもよくてすいません。』

達郎氏:


変わってません!
シャーリー富岡さんです。

引き続き、お願いしております。
えぇ、仲良しのシャーリーです。


ほんとに、どうでもいいや(笑)

あるわけないでしょ、そんなもん。
煮るなと焼くなと・・
泣く子とスポンサーには勝てないんです!

よろしいですかね・・

Q:(2014/6/22 福岡市のH.Hさん)

『ハワイへ行かれたことあると思いますが、いかがですか? 』

達郎氏:

私3回ハワイへ行ったことがありますがですね。
生まれて初めて行ったのが1980年、ライドオンタイムの年でありまして。
ロスアンゼルス行って、ハワイへ行くというですねスケジュールなんですが。

日本から行ってロスアンゼルス着いたら、トランクが出てこなかった。

ですのでですね、ま、当時はアメリカでジーンズを買おうと思いましてもですね、全くサイズがもうどうしようもない。
太さが、もうブカブカというか、きちっとした、日本人のサイズに合うようなジーンズがアメリカにはありませんので。

もう完全に、3日、4日着たきりでですね、もうズルズルの格好でハワイへ着きました。

トランクがですね何故かカナダの方に行って来まして。
それがハワイへ戻って来るのに2日かかりまして。
その2日間は、とにかくもう大変でございました。

着のみ着のまま。

夏のさなかでございます。
もう忌まわしい想い出。

それで戻ってきたトランクが、面白いことにですね・・・ま、ラジカセ当然盗まれてましたけど、スーツとか入ってる。

Tシャツとかですね、そういうのが全部ない(笑)
えぇ・・不思議なものでございますけども。

外国は怖いなと。
1980年の想い出でございます。

ハワイというと、そのズルズルの2日間を思い出します。
最近、なかなかハワイへ行くチャンスがありませんがですね。

1回、冬のノースショアというですね、是非あの、ビルの何階建てのビルの波を見てみたいなと思う、今日このごろでございます。

Q:(2014/6/22 札幌市のK.Nさん)

『中2から疑問に思ってたことなのですが、レコードって同じ回転で回っているので、外側の方が、内側より1周が長いので、やっぱりいい音なのでしょうか。

それとも1本のロープを巻いただけなので、同じ音なのでしょうか。
疑問です。
こんな事、達郎さんにしか聞けません。
どうか納得いく答えを一つお願いします。
少し酔ってます。すいません。 』

達郎氏:

へへ(笑)

外周の方が、いい音してます。
ですから、まぁ、あのぉ・・いい音で聴かせたいヤツは、アルバムの1曲目。
で、バラードの静かなヤツを内周に置く、とかそういう工夫をしております。

だいたい17,8分過ぎますと、1分ごとに、どんどんどんどんレベルが悪くなって、歪っぽくなってきます。

LPは、それ、宿命です。

CDになりましてから、そういうことは、ありませんのでですね。
そういう意味では、昔のLPの内周の曲をですね、CD化されると、いい音なので、嬉しかったりします。

最近、オーディオの、そういうお便り、結構いただきますが。

Q:(2014/6/22 千葉市のW.Yさん)

『先日の放送で、達郎さんが愛用してらっしゃるヘッドホンについて話ていたので、私も前からお聞きしたいと思ってたことを書くことにしました。

iPodのイコライザーの設定についてです。

最近iPodで放送を聴いているのですが、自分でCDから入れた達郎さんの曲よりも、番組で流される曲の方が、いい音のように感じるのです。

ご自分の曲も放送用になにかしてらっしゃるのでしょうか。』

達郎氏:

ラジオ用に加工してます(笑)

ので、CDの方はですね、あくまでハイエンドと言いましょうかですね、いわゆるハイブリッドな音ですけども、ラジオはもっと帯域が狭いので、根性のロケンロールな音でオンエアしよういうですね、そういう意図でございます。

必ずしも・・ラジオの方がいい音に聞こえますが、実際にオーディオ的に、あまりいい音というわけではありません。

ガッツのある音で!

Q:(2014/6/22 姫路市のM.Sさん)

『番組内で二度ほど出てきた「クリック」という言葉を教えて下さい。
一度目は青山純さんの追悼特集の時、「もちろんクリックなんてありません。全員手作業であります」

二度目は矢野顕子さんの「ひとつだけ」がかかった後、「驚くべき演奏で、しかもこれクリックでやってるんですから。クリックでこれほどのグルーブ。全然重さが違う。」

などという風に、音楽用語なのでパソコンのマウスをカチッとやるのとは違いますよね、当然。

すいません、素人丸出しの質問で。 』

達郎氏:

クリック・・・

昔のドンカマと言いましてリズムボックス。
人間のビートを一定にさせるのはですね、非常に訓練と学習が要ります。

特に演奏難易度が高い曲ですとですね、だんだんテンポ上がったり、遅くなったりします。
そうすると、特にダンスミュージックの場合はですね、ビートが遅くなったり速くなったりすると、ダンスのノリが変わるので、ビートを一定に保つためにクリックとよばれるですね、いわゆるリズムボックスを聴きながら演奏するという、ことをやります。

ま、70年代の中期頃からですね、それが一般的になってきました。

一番一般的なのは、カウベルの音を使って、やります。
ま、これはほんとにカウベルの音を聴きながら、ドラマーが、それをキープしつつですね、他のベース、キーボード、そういう人たちも、それを聴きながらですね一緒にやるという。

だから、リーダーはカウベルということになりますが。
一番一般的なクリックというのを今日は持ってきましたので。
お聴きを頂きましょう。

♪ カウベルのクリック

ま、これを聴きながら、そうですね・・・

♪ Acoustic guitar (by Tatsuro in studio)

こういう風に合わせてやるわけですね。

最近ですと、もうちょっと柔らかくデジタルになってきましたので。
このカウベルだと漏れるっていうか・・
ですので、もうちょっと柔らかくリム・ショットというですね、ドラムのリムですけど。

この音を使ってやる。
僕は、今はこの音を使ってやっております。

♪ リムショットのクリック with
  Acoustic guitar (by Tatsuro in studio)

というヤツですね。

まぁ話の種でですね、このクリックというのは一番重要視してやったのはYMOでありまして。
あのテクノポップの時代ですね。

YMOの時代に使われていた有名なクリック、”キコカコ・キコカコ”というですね。
キコカコ・クリックと我々は言っておりますが。
キコカコ・クリック、どうぞ。

♪ キコカコ・クリック with
  Acoustic guitar (by Tatsuro in studio)

これを聴きながら矢野顕子さんの「ひとつだけ」とかですね、このクリックを聴きながら高杯ユキヒロさんと細野さんは演奏しているんです。
これでグルーブ出すんですから、凄いです。

というわけで、これがクリックです。

お判り頂けましたでしょうか。
今、スピーカーから出たクリック聴きながらギター弾いたので、よく聞こえないんですね。
だからちょっとズレてますけど。
それ、ご勘弁下さい。
ヘッドホンでやってるわけではないので。

あいつリズム悪いとか言われると、イヤなので。
宜しくお願いします。

Q:(2014/6/29 金沢市のK.Tさん)

『マニアックツアーでの達郎さんの選曲はどうなるのだろうと、日々想像しています。
私としては「SPACY」の中の「アンブレラ」から「きぬずれ」までをアルバムの曲順どおりに聴いてみたい気がします。

コンサートでは、そのような選曲は邪道なのでしょうか。』

達郎氏:

最近、アルバムの順番通りにやるライブってのが、いろんなところでやられております。
僕、ああいうの全く興味ないです。

どうして、ああいう事するのか、そういう意図が全然わかりません。

レコードはレコード
ライブはライブだと思います。

ライブは特にフェードアウトの先とか、そういうのはどうするのかという作業がありますので。
レコードの構築とは全然違うものなので。

そういうのやろうと思ったのは一度もありません、人生で(笑)
すいません。

~END~

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