長崎市内の天気は小雨まじりの曇り空。気温は8度。
旅立った人への想いが伝わる素晴らしい選曲!
心にしみます。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックの一部を文字お越ししています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
冒頭
達郎氏:
今週の週間予報・・・なんかぐずぐずしておりますね。
雪に・・はっきりしないお天気が続いております。
寒い!何せ寒い!
風邪をひかないように、皆さまお体をお大事に。
毎週同じ台詞でございますけど。
何しろ寒い!(笑)
昨年のツアーの振替分、順調に消化しております。
先週は、中野サンプラザ。
東京最終公演でございます。
サンプラザ、ひょっとしてこれが最後かなという感じでやらせていただきました。
いざ、おしまいとなるとですね・・
なんとなく感慨無量といいますか、胸に迫るものがありますね。
残り5公演になりました。
2月の6日、7日と札札幌文化芸術劇場 hitaru
それで岩手県民会館 2月16日で
千秋楽の仙台サンプラザ
2月の21日、22日
まだ先までありますが。
一つあります・・一つ弱・・
頑張っていきたいと思います。
で、番組の方はですね、
先週うさぎ年に因みまして「ウサギで棚からひとつかみ」
ご好評をいただきまして(笑)
久留米市の超常連 H.Sさん
これは先週の直前に頂いたお便りですけど。
『明日は「うなぎで棚つか」楽しみに拝聴します。』
「うなぎ」じゃない・・「ウサギ」!
多分ミスプリですね!
今週もPart.2で行こうと思ったんですが。
レコードが来ないんです(笑)
注文したやつが来ませんでですね(笑)
最近やっぱり国際郵便事情も悪くなっておりますね。本当に・・
で、なので、どうしようかなと思いましたけど・・
「棚からひとつかみ」しようかなと色々考えましたが。
先週申し上げましたみたいに、高橋幸宏さんお亡くなりになりましたので・・
幸宏さんさんの追悼特集をしようかと。
そこいら中で、もうテレビの特集までありますので。
ここで「ライディーン」をお聴きをいただいても、あんまりなので。
得意の「極私的 追悼特集」
私と幸宏さんが、仕事一緒にした作品で、ちょうど55分収まります。
ですので他とは全く選曲が違います。
けど、私と幸宏さんの一緒にやったコラボレーションの作品で、今日は偲んでみたいと思います。
「極私的 高橋幸宏 追悼特集」で今日はお届けします。
日曜の午後の一時、今日は高橋幸宏さんの作曲
それから素晴らしいドラムを楽しみいただきたいと思います。
本日も最高の選曲と最高の音質でお届けいたします山下達郎サンデーソングブック
「極私的 高橋幸宏 追悼特集」
今日お知らせ前は、なしで。
1曲でも多く、お届けしたいと思います。
~ CM ~
ぼくと幸宏さんが出会ったのは1975年
達郎氏:
山下達郎が送りいたしておりますサンデーソングブック
というわけで、先日お亡くなりになりました高橋幸宏さん・・・
ドラマーであり、それから作曲も手がけられます。
YMOで一世を風靡いたしました。
素晴らしいドラマーであります。
サディスティック・ミカ・バンドからプロのキャリアをスタートしまして。
その後、スタジオミュージシャンを経てYMO
そしてソロ作品もたくさん残されました。
僕と幸宏さんが一番最初に会ったのは1975年のことでありまして。
お兄さんの高橋信之さんはコマーシャルをたくさん手掛けている方で。
僕コーラスのスタジオ・ミュージシャンやっておりましたので。
それの仕事なんかをしておりましたら、幸宏さんから声がかかりまして。
当時、僕コーラスをやっておりまして
特にビーチボーイズが好きだというのが、幸宏さんの耳に入りまして。
彼もビーチ・ボーイズが好きな人なので。
BUZZ(バズ)・・・男性デュオ・グループのBUZZのですね
シングル盤の『はつかり5号』という1975年の。
これのB面にですねビーチ・ボーイズのオマージュ・ソング・・
幸宏さんの作曲になります「サマー・ビーチ・ガール」という。
伊藤銀次さんがギターを弾いております。
これの私コーラス、ベースパートとトップの裏声のパートを担当しまして。
真ん中の3パートはBUZZのお2人と私と3人でやった・・
これが最初の幸宏さんと仕事の出会いであります。
1975年 BUZZの「サマー・ビーチ・ガール」
♪ サマー・ビーチ・ガール(SUMMER BEACH GIRL)/バズ
バズ 1975年の「サマー・ビーチ・ガール」でございました。
幸宏さんは私と同じ年なんですけど、いつも「幸宏さん、幸宏さん」って言ってました。
達郎氏:
幸宏さんは私と同じ年で
1952年の6月6日、私1953年の2月の4日でございますのでですね
学年が全く同じなんだけど、学年上みたいに、いつも「幸宏さん、幸宏さん」って言ってましたね(笑)
同級生の年でありました。
音楽だけでなく、武蔵野美術大学のデザイン科に行かれた方ですので
ファッション関係のセンスもたくさんあります。
クリックで全員別に演奏してるという驚くべきトラックであります!
達郎氏:
幸宏さんのインタビュー記事が出てますけど。
その中にも書かれてますけども。
どっか野音かなんかのイベントでですね僕が出た時に、キーボードが坂本龍一さんだったので当時・・
その時に、幸宏さんと坂本君が出会ってですね。
そこからYMOに発展していくという・・
YMOのプロジェクト、始める頃にもう、お互いにスタジオ・ミュージシャンをたくさんやっておりましたので。
幸宏さんの1978年のソロ・デビューアルバムで
「サラヴァ!」というアルバムがありますが。
ここに2曲ほど私コーラスで参加しておりますので、それをお聴きいただきます。
これは、YMO前夜の作品であるので。
当然、坂本君がアレンジ、全面。
幸宏さんのドラム
細野晴臣さんのベース
という、素晴らしい演奏のアルバムでありますが。
この中からまずは「エラスティック・ダミー」
私と吉田美奈子さんでコーラスをやっております
♪ エラスティック・ダミー/高橋幸宏
高橋幸宏さん、1978年のデビュー・アルバム「サラヴァ!」に入っております
これは坂本龍一さんの曲です。
「エラスティック・ダミー」
これ、なんとあの一発録りじゃなくて、全員別に録ってるというですね。
クリックで全員別に演奏してるという驚くべきトラックであります(笑)。
ギターのソロは松木さんですね!
これ松木恒秀さん
しかし、もうこの幸宏さんのですね
このスネアの、このスナップのですね、音!
このシャープさ!
素晴らしい!
細野晴臣さんは、ずっと昔から幸宏さんを狙ってた
達郎氏:
もう1曲、この「サラヴァ!」ではコーラスやらせてもらってます。
こちらは幸宏さんのボーカルが入っております。
2000年代になってこの「サラヴァ!」
幸宏さん、歌を歌い直してですね再発しましたけど。
僕、この元のアルバムの歌のが好きなので(笑)
オリジナルのアルバムから「Back Street Midnight Queen」
♪ Back Street Midnight Queen/高橋幸宏
高橋幸宏さん、1978年のソロアルバム「サラヴァ!」から「Back Street Midnight Queen
ギター・ソロはあれですね、和田アキラさんですね、これはね。
78年ですからYMOができた年でありますが。
細野晴臣さんは、ずっと昔から幸宏さんを狙ってたんだという、そういうようなことを私に語ってくれたことがあります。
全員がソロ回しで、メンバー紹介されるという珍しいライブ
達郎氏:
で、この後1979年ぐらいからYMOがメガになっていきますが。
その前夜です。
矢野顕子さんのバックアップもですね
細野さんと
幸宏さんと
坂本龍一さんで担当しております。
その時代、ライブアルバムが出ております。
「東京は夜の7時」という、1978年に出ました。
これも私と吉田美奈子さんで、ライブでコーラスをやっております。
このライブの最後の曲で全員がソロ回しで、メンバー紹介されるという。
これで珍しく細野さんがベース・ソロ
それから幸宏さんのドラム・ソロが入っております。
長いですけど、お聴を頂きましょう。
78年の矢野顕子さんのアルバム「東京は夜の7時」から
「Walk On The Way Of Life」
♪ Walk On The Way Of Life/矢野顕子
矢野顕子さん、アルバムは79年に出ましたね。
「東京は夜の7時」
レコーディング78年ですね。
中野のサンプラザか渋谷公会堂か、どっちかですけれども。
「Walk On The Way Of Life」でございました。
~ CM ~
来週
達郎氏:
山下達郎がお送りいたしておりますサンデーソングブック
先日、惜しまれつつお亡くなりになりました高橋幸宏さんの追悼特集でございますが。
私と幸宏さんの一緒にやった仕事で
今日は、申し遅れましたが、時系列順にお届けしております。
「極私的 高橋幸宏 追悼特集」
来週はですね、届かなかったウサギのレコードが届くことを想定して
「ラビット特集」をと思ったんですけど。
よく考えたら来週は2月5日でありましてですね。
私、2月4日で70歳になりますので。
久しぶりに「バースデイで棚から一つかみ」
今まで2回ほどやりました。
90年代と2000年代
ですので・・「バースデイで棚つか」
ちょっと仕込んでみましたら、ほとんど前2回とかぶらないでやれるという・・
気は心(笑)
70歳になりましたので「バースデイで棚つか」
ウサギはその後で(笑)
そうすると、たぶんちゃんと来るでしょう。
引き続きリクエスト歌えるたくさんお持ち申し上げております。
〒102-8080
TOKYO FM 山下達郎サンデーソングブック
よろしくお願いします。
途中でラジさんとデュエット状態になった一曲
達郎氏:
それでは幸宏さんの追悼特集に戻ります。
1978年に女性シンガーのRAJIE(ラジ)さん。
元ポニーテールですね。
このアルバムのプロデュースを幸宏さんがなさった時に
私コーラスで呼ばれまして。
幸宏さんの作詞作曲のシカゴソウル風の「ジャスト・イン・ザ・レイン」という曲のですねコーラスを担当いたしました。
途中でラジさんとデュエット状態になるという。
1978年、ラジさんのセカンドアルバム「Love Heart」から「ジャスト・イン・ザ・レイン」
♪ ジャスト・イン・ザ・レイン/ラジ
1978年のアルバム「Love Heart」から「ジャスト・イン・ザ・レイン」でございました。
この曲のパーソナルは、先程の矢野顕子さんと全く同じです。
幸宏さんのドラムで
細野さんのべース
坂本君のキーボード
そして松原正樹さんのギター
というラインナップであります。
細野さんと幸宏さんのベースとドラムがすばらしい!
達郎氏:
もう1曲いけますね・・・
年が明けて1979年
とにかくもう、細野さんと幸宏さんのベースとドラムのコンビネーションが、こういう仕事一緒にしているとあんまり素晴らしいんで(笑)
1979年に、私アン・ルイスさんのプロデュースをしました。
「PINK PUSSY CAT」というタイトルのアルバムですが。
この「PINK PUSSY CAT」というタイトルが、なんかわいせつだとかレコード会社が言いまして。
邦題は「PINK CAT」になってしまいます。
そんなことばっかりやってですね・・・
まそれはともかくですね。
このアルバムのレコーディングでですね
細野さんと幸宏さんにお願いしまして、何曲かレコーディングをしました。
そのうちの1曲
「Just Another Night」という・・
この曲はですね後に大作曲家なりますダイアン・ウォーレン・・・
どっかのインタビューで私申し上げたことがありますけども。
ダイアン・ウォーレンは、なかなかですね向こうで芽が出なくて。
もうやめて国に帰ろうかと思っている時に、私のパートナーでありましたアラン・オデイがですね、優秀なソングライターがいるんだけど使ってくれないか、と言って売り込みにきまして。
それでいい曲だったので
このアン・ルイスさんのアルバムのためにレコーディングをしました。
これがダイアン・ウォーレンの作品が、レコード化された最初のものになりまして。
これでダイアン・ウォーレンは勇気が出て、もう一回がんばってみると。
それで数年後にですね、大作曲家になるというそういう逸話があります。
1979年のアン・ルイスさんのアルバム「PINK PUSSY CAT」から「Just Another Night」
こちらの方は、
幸宏さんのドラム
細野さんベースで
ギターは松原正樹さん
キーボードは佐藤博さん
そういうラインナップ・・・
♪ Just Another Night/アン・ルイス
アン・ルイス
1979年の「PINK PUSSY CAT」から「Just Another Night」でございました。
幸宏さんは本当に人間的な穏やかな人で。いい思い出ばっかりであります
達郎氏:
というわけで高橋幸宏さんの追悼特集
極私的な特集でお届けしました。
私と一緒にやった仕事で、お届けしました。
だいたい79年から80年の初頭ぐらいまでですね一緒にやりましたけども。
その後YMOもとにかくメガヒットになって。
こちらも「RIDE ON TIME」のヒットからですね全国ツアー、そういうような自分の活動が主になりますので。
そうしたスタジオ仕事からだんだん離れていきますので。
それ以降は、ほとんど一緒にすることはありませんでしたけども。
この70年代の中期から80年の初期にかけてですね
いろんな仕事で一緒に働かせていただきました。
幸宏さんは本当に人間的な穏やかな人で。
いい思い出ばっかりであります。
同じ年だったので、だから本当に・・
寂しい思いがしますが・・・
そうして旅立っていった方々の分まで
残った者たちは一生懸命がんばらなきゃいけないと・・
思う今日このごろでございます。
心よりご冥福お祈り申し上げます。
今日の最後
達郎氏:
今日の最後は1981年に
矢野顕子さんのシングルのみでリリースされました・・
これよく私の番組でかけておりますけども。
これのコーラスをやってくれというオファーで
アソシエーションみたいなコーラスをやってくれ、という。
ですので、そういうアソシエーションみたいなコーラスをやりまして。
自分でもうまくいったと思いましたので(笑)
そこから発想して「クリスマス・イブ」のコーラス・ワークが思いついたという
そういうような時代の音であります。
この曲は、いわゆるクリック
ドンカマと一緒に演奏しているんですけれども。
そのクリックを聴きながら、これだけのグルーヴを出せるという
この高橋幸宏さんという、このドラマーの・・
それから細野さんのベースもすごいんですが(笑)
この技量!
すばらしい!
幸宏さんのドラム
細野さんのベース
それから矢野顕子さんのピアノ
私、恥ずかしながらギター弾いております(笑)
「極私的 高橋幸宏 追悼特集」
ご清聴ありがとうございました。
矢野顕子さん
1981年のシングル「あしたこそ、あなた」
♪ あしたこそ、あなた/矢野顕子
クロージング
達郎氏:
お送りいたしてまいりました山下達郎さんでソングブック
「極私的 高橋幸宏 追悼特集」でお届けしました。
来週は私70歳の記念で「バースデイで棚からひとつかみ」
バースデイにちなんだ曲でお届けしたいと思います。
普通のサンソンです。
寒いです。
皆さん、くれぐれもお体をお大事に。
山下達郎サンデーソングブック
来週もセイム・タイム、セイム・チャンネルで皆さんごきげんよう。
さよなら。
今週のオンエア曲
14:06 サマー・ビーチ・ガール(SUMMER BEACH GIRL)/バズ
14:10 エラスティック・ダミー/高橋幸宏
14:16 Back Street Midnight Queen/高橋幸宏
14:21 Walk On The Way Of Life/矢野顕子
14:33 ジャスト・イン・ザ・レイン/ラジ
14:40 Just Another Night/アン・ルイス
14:46 あしたこそ、あなた/矢野顕子
コメント