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山下達郎さん サンデーソングブック 2020年04月12日『最近の山下達郎のライブソースで棚からひとつかみ』(#1435)

山下達郎さん サンデーソングブック 2020年04月12日『最近の山下達郎のライブソースで棚からひとつかみ』(#1435)

長崎市内、日曜日は午前中は雨、午後から曇り。
気温も低めで、ひんやりします。

今日のサンソンから、達郎さんもテレワークで番組制作を開始されました。
そして、当分のあいだは、リクエスト、おたよりをメールで受け付けるとのことです。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

えぇ、非常事態宣言が出されました・・・

それに対して、いろいろな声があります。

普通に社会生活を送っている人にとって、家にこもって外へで出るなという・・
また、中小の経営者にとって店舗の営業を自粛せよという・・

今の状況に対して不安のない方など、ひとりもおりません。

怒りのない方だって、ひとりもおられないと思います。

みんなジリジリした気持ちです。
それを口にしたい衝動をみんな抱えています。

政治のふがいなさ、不明確さ。

いつものごとく、官僚の責任意識のあいまいさ、行政の拙速さ

企業の保身

メディアの的外れ

エトセトラ、エトセトラ・・・

私くらいの年齢になりますと、いったい裏で何がうごめいているのかという、いろいろと想像が膨らんでしまいます。

こういう現状の中で生まれる、数々の不条理への戸惑いとか、うっぷん、いらだちを抑えきれず・・・

ある人はそれをネットに噴出させ。

ある人はメディアを使って、ぶちまけています。

そうした気持ちは、痛いほどわかります。

私だって、思いっきり怒鳴りまくりたい衝動があります。

でも、そんなことをしても、ウィルスがなくなるわけではありません。

毎日毎日メディアに登場する、細部をつついては、批判と罵倒に明け暮れている・・・

そういうものが人々の不安を、どれだけあおっているか。

なぜもっと寛容な建設的な言動、行動がとれないのか・・・
不思議でなりません。

私は、そうした政治的な言説に、あまり深く立ち入らないように努めているんですけれども。

でも、まあ、一番必要なのは、政治的な利害を乗り越えた団結ではないかと思います。

今は政治的対立を一時休戦して、いかにこのウィルスと戦うかを

この国のみんなで

世界中のみんなで

助けあって

考えなければならないときです。

えぇ・・・

なんでも反対 なんでも批判の政治プロパガンダはお休みにしませんか。

責任追及とか糾弾は、このウィルスが収束してからでも、いくらでもすればいいと思います。

再三再四 申し上げているように
こういうときは
冷静さと、
寛容さが、
何よりも大事です。

静かに落ち着いて、物事を語りましょう。

正確な判断は冷静さからしか生まれません。

過酷な現場で働く医療スタッフのみんな・・
それぞれの思いを黙々と・・・

戦っていらっしゃいます。

スタンドプレーのメディア・ピープルではなくて
医療従事者のみなさん、見えないところで人知れず働く方に思いをはせましょう。

彼らを励まし
盛り立て
我々は、我々のできることを、いたしましょう。

今はできる限り、他社との接触を避けて、感染のひろがりを防ぐ努力をいたしましょう。

というわけで、このサンデーソングブック
音楽番組ですけれども、こういう状況なので、どういうような番組構成にするか、非常にこう・・・

迷うところなんですけれども。

それでも、あくまで、このサンデーソングブックのリスナーのみなさんのために番組を作っていきたいと思っております。

このウィルス騒ぎが始まってから、何度か私のライブソースをお聴きをいただきました。

非常にご好評をいただいております。

こういう状況のなかで、音楽にどれほどのことができるか。
はなはだ心もとないんですけれども。

それでも、このサンデーソングブックのリスナーの方には、少しでもまったりして、いただければと。

本日も山下達郎のライブソースでお楽しみいただきたいと思います。

本日は2010年代の後半、わりと最近のライブソースで統一してお聴きをいただきたいと思います。

いつものようにPAアウトでお届けいたしますので、音質の方は、ご容赦ください。

日曜日の午後のひと時、本日は山下達郎のライブソースでお楽しみをいただきます。

『最近の山下達郎のライブソースで棚からひとつかみ』

最高の選曲で、最高の音質・・・・でがんばります!(笑)

というわけで、今日はお知らせ前の曲はなしにしまして、お知らせ挟んで、さっそく始めてみたいと思います、山下達郎サンデーソングブック!

~ CM ~

◎ 「スパークル」「あまく危険な香り」 

達郎氏:

先週の番組で「スパークル」そして「甘く危険な香り」
リクエストいただきました。

来週かけます、なんてことを申し上げましたので。
ひとつ今日はライブでお楽しみをいただきます。

昨年2019年のライブツアーはですね、1曲目が「スパークル」で2曲目が「あまく危険な香り」なので。

つづきでやっておりますので。
ちょうどいいので・・

♪  Sparkle (Live/’19.10.18 岡山・倉敷市民会館)/山下達郎

♪ あまく危険な香り (Live/’19.10.13 北海道・根室市総合文化会館)/山下達郎

達郎氏:

このときの根室のお客さんは、熱かったぁ!

◎ 新・東京ラプソディー 

♪ 新・東京ラプソディー (Live/’18.10.13 静岡・静岡市民文化会館)/山下達郎

達郎氏:

最近のライブはですね、静岡は日帰りコースになってしまったので。

でも、私、コンサートの終演時間がわりと遅いので。
急いで(笑)
「こだま」に乗りますですね(笑)

静岡市民文化会館

古いんですけど好きなホールであります。

♪ 潮騒 (Live/’17.07.01 兵庫・神戸国際会館)/山下達郎

~ CM ~

◎ お知らせ 

達郎氏:

さきほど『我々は我々ができることをしましょう』と申し上げました。

本日の収録からですね、このサンデーソングブック
担当スタッフと、それから私自身の安全のために、全員自宅にとどまったままで、いわゆるテレワークによる番組制作を開始しました。

ディレクターの山岸君は、彼女の自宅で。
技術の丸山君も自宅で。
編集の大塚君、そして私もコンピューター画面に映されるウェブ会議形式のやりとりで、本日の番組は作られました。

まだちょっと完璧ではないんですけども。

これによりですね・・
自宅と半蔵門、東京FMとの往復による第三者との接触を回避できまして。
感染リスクを多少なりとも減らすことができると考えました。

情勢が一段落するまで、当面この形態で続行することになりました。

まだちょっと完全ではないんですけれど、来週、再来週と繰り返すうちに少しづつ形が整っていくと思います。

この番組は台本がありませんでですね。
選曲は私が100%受け持っております。

音素材も自宅でリマスタリングを施して、データで東京FMに持ち込んでいますので。

まぁ、あの・・私の自宅でナレーションを録音するために、機材を少しそろえて。
東京FMのスタジオへ行かない、以外は作業工程はあんまり変わらないんです(笑)

一般の録音番組ですと、もう少し制約が出ると思います。

その点はラッキーなんですけど。
一般の番組ですと、パーソナリティーが家でナレーション録ったりしましても、最終的な編集はやはりスタジオで行わないと・・

放送作家とか、そういう方がいらっしゃる番組はそうなんですけど。
私の番組は、家内制手工業なので、そういうことができます。

それがほかの番組とはちょっと違うところなんですけども。
完全に全員自宅で制作することができるように、がんばっております!

◎ お願い 

達郎氏:

つきましてはですね、リスナーの皆さまにひとつお願いがあります。

私のこのサンデーソングブックは27年半、ひたすらハガキ・オンリーでやって参ったんですけれど。

このテレワーク方式で番組を制作するしばらくの間は、スタジオでハガキがチェックできなくなりました。

ぜひとも、メールでのおたよりとリクエストをお願いできればと思います。

この番組はハガキ好きの方が大勢いらっしゃる番組で・・

ですので「エェ~ッ!」という声が聞こえてきますけれど。

今は非常事態ですので、なにとぞご理解とご協力、ご支援賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

メールでのリクエスト、おたよりも、変わらずにお待ち申し上げております。

tatsuro@tfm.co.jp

東日本大震災のときにメール受付にしたことがありあました。
あのときと同じとお考え下さい。

でも、メールもまた楽し!
なにごとも良いように考えましょう!

よろしくお願いします!

♪ Bomber (Live/’19.03.16 北海道・小樽ゴールドストーン)/山下達郎

◎エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。

来週は、どうしようかなぁ!
状況鑑みてですけど。

こういう状態なので
なるべく、とにかく
皆さんの心が癒されるような
プログラムを目指して。

今日は、新しめの『山下達郎のライブで棚つか』だったので。

来週は、めちゃくちゃ古い山下達郎のライブで・・・(笑)
ソースあるかなぁ!(笑)

ま、がんばってきます!

今日の最後はですね・・
2018年にちょうど3月11日、東日本大震災の7年目のときにですね

3月11日、日曜日だったんです。

そのときに7年目の番組を制作したときに、家でひとりで弾き語りで歌った、いわゆるスタンド・アローン・バージョンを作りました。

それを最後にお聴きをいただければと思います。

♪ 希望という名の光 (Stand Alone Version)/山下達郎

今週のオンエア曲

14:07 Sparkle (Live/’19.10.18 岡山・倉敷市民会館)/山下達郎
14:11 あまく危険な香り (Live/’19.10.13 北海道・根室市総合文化会館)/山下達郎
14:17 新・東京ラプソディー (Live/’18.10.13 静岡・静岡市民文化会館)/山下達郎
14:23 潮騒 (Live/’17.07.01 兵庫・神戸国際会館)/山下達郎
14:36 Bomber (Live/’19.03.16 北海道・小樽ゴールドストーン)/山下達郎
14:45 希望という名の光 (Stand Alone Version)/山下達郎

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