山下達郎さん サンデーソングブック 2012年06月03日「リクエスト特集」
長崎は快晴でした。青空です。
気持ちよい風が窓から入ってきます。
昨日6/2(土)に長崎市内の浜の町アーケードで『茂木びわ』の試食・販売が行われていました。
毎年恒例の販売会です。
今年のびわ収穫量は寒波で収量6割減(昨年比)が見込まれているらしいです。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。
◎ 冒頭
達郎氏:
えぇ、6月に入りました。
東京、どーもはっきりしないです。
雨降ったり、晴れたりですね、暑かったり、また涼しくなったり。
まわり風邪ひいておりまして。
結構、この季節、咳が結構みんな凄いですね。
あちでゴホゴホやっております。
そういうの、なるべく避けて・・・
お陰さまでライブ終わってひと月近く経ちますので、だいぶ声が戻って参りました!(笑)
ガラガラ声じゃなくなって参りました。
またちょいと、暫くお籠りで曲を書いておりますので。
また暫く声を出さないので、また発声練習なんかをしないといけないかなという今日この頃でございますが。
もういよいよ曲の書きがですね、ウンウンやっております。
相変わらず、先週と全く変わりません。
この1週間、ほとんど表へ出ておりません。
たまに出ると、横でゴホゴホしてる人がいたりして、そういうのたまらない!
すぐ家へ帰ってしまう。
そういう感じでございますが。
えぇ、一生懸命曲を書いております(笑)
ですので全く先週の延長でございまして。
皆様のリクエストに助けて頂いて今週もお届けしたいと思います。
6月に入っても全く代わり映えのしないサンソンではございますが。
今月からレコーディングが始まります。
がんばってやりたいと思っております。
今週もそういう訳で皆様のお便りとリクエストに助けられつつ日曜日の午後のひと時、素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きたいと思います。
山下達郎サンデ―ソングブック。
声が治ったところで、ちょっと通る声になりましたら安心して。
最高の選曲と最高の音質で今日もお届けを致します。
雨がちにだんだんとなって参りました。
沖縄は、私が沖縄に行ったときにも梅雨に入っておりました。
日本は縦長でございます。
そろそろ、そういうような感じになってきそうでございますので、リクエストも「雨は手のひらにいっぱい」頂いております。
宮崎市のH.Nさん。
『義歯が取れ・・食事中に以前治療した義歯がポロッと取れ歯医者へ。
ほかのところも悪いところもあったので、早く行かなくてはと思いつつほったらかす事、2,3件。
義歯が取れたことで、ようやく重い腰を上げましたが、早く行けば治療費も少なくて済んだはずなのに。
治療が済んだあと、今残った歯が悪くならないように今まで以上に歯磨きに力入れてます』
歯は大事ですからね!
気を付けて下さいね。
『5月末頃に九州南部は梅雨入りしそうです』
先週のお便りですね。
中野区のO.Eさん。「雨は手のひらにいっぱい」にリクエスト頂きました。
『雨の季節になりました。
好きな丼は何ですか。私はかつ丼が好きです』
私はうな丼ですね。
『味噌汁の具材は何が一番お好きですか。
私は豆腐です』
私は”ゆば”ですね。
『焼餃子と、水餃子はどちらが好きですか。
私は焼餃子です』
どっちでもいいじゃないですか(笑)そんなもん(笑)
『教えてください。気になります』
何でも気になる!
というわけでシュガーベイブ、1975年のお馴染「雨は手のひらにいっぱい」
♪ 雨は手のひらにいっぱい
~ CM ~
♪ Love Is The Key /Maze
◎ リスナーからのお便り(世田谷区のY.Sさん)
『別途、ベタリクに向けてもハガキを出したいと思いますが、長年のサンソン・リスナーとしましては、どのあたりからベタな曲のリクエストとされるのか非常に悩むところでもあり(笑)、またリクエストのし甲斐もあるというものです。』
達郎氏:
ありがたいお便りでございます。
ベタはベタでございますのでですね、何がベタか、何がベタじゃないかってのは私の判断で任して頂きたいと思いますですね。
えぇ、そんなわけで(笑)
今日は普通どおりにかけております(笑)
♪ Church /Bob Welch
◎ リスナーからのお便り(京都府舞鶴市のS.Hさん)
『5月6日の放送で達郎さんのパレードが流れましたが、パレードの歌詞について質問があります。
達郎さんはソロになってからのパレードから、大サビの
“紙吹雪は
きれいな髪飾り
愛は空高く飛んでく”
って部分は何故無くなってしまったのでしょう。
私はこの部分が大好きで今でもパレードを聴く時にはシュガーベイブのバージョンを聴くくらいです。
くだらない質問ですが、どうかお教え下さい。
宜しくお願いします。』
達郎氏:
シュガーベイブはもともと大サビついておりますが、ナイアガラトライアングルのレコーディングは大サビ付いておりませんが。
アレンジを、そうした何て言いましょうかね・・・
ジェリー・ロスと言いましょうか、イーストコーストのアレンジにしたかったので大サビを止めました。
シュガーベイブのアレンジの時はちょっとニューヨーク・テイストのアレンジなので、そういう大サビが付いたまんまやっておりましたが。
ナイアガラトライアングルのアレンジは、ちょっと大サビがいると長くなってしまいますので。
わざと取ってしまいました(笑)
それだけのことです。
大して深い意味はありません。
今度は大サビ付きでやってみましょうかね。
それも面白いかもしれませんね。
ステージで。
えぇ、また下さい。
◎ リスナーからのお便り(杉並区のN.Tさん)
『達郎さん、こんにちは。
北海道から東京に出てきて20年。
長男である私は家業の農業を継がずサラリーマン生活を送っております。
半世紀近く農業を営んできた父ですが、体も悲鳴を上げ始め、同居していた妹の嫁入りを機会に夫婦二人で出来る範囲で事業をダウンサイジングしています。
そんな事情もあり、この春から月一度、飛行機で帰って農作業の手伝いをしております。
北海道は八重桜が満開でようやく春爛漫。
ひばりやエゾハルゼミをバックに汗水たらしながら聴くサンソンもなかなかすがすがしいものです。』
達郎氏:
5月31日に消印があります。
『さて、そんな父ですが若いころは、たぶん60年代から70年代初頭、ウッドベースを手にインストバンドを組んでいたそうです。
恥ずかしいのか、どんな曲を演奏していたかは、決して口にしませんが、その後本格的に農業に就き、趣味もあきらめ、文字通り汗水たらして働いてきました。
そんな父に、父の日のプレゼントとして、達郎さんが考える、当時のベースの名曲をかけて頂けませんか。
父には長年働いてきて仕事ばかりでなく、そろそろ人生を楽しんでもらえればと思っています。
感謝を込めて。
また北海道でサンソンを楽しみにしております。
何卒宜しくお願いします』
達郎氏:
素晴らしいお便りでございますが。
さて・・・お父さんおいくつでしょうね。
私より若いでしょうね。
ベースの名曲といいましても、お父さんウッドベースを手にインストバンドを組んでいたというので、ウッドベースの名曲でなければいけないような気もしますが。
ウッドベースの名曲というとジャズばっかりで。
ジャズかける訳にはいきませんので、時間も長いので。
ですので、ポピュラーミュージックでウッドベースっていうのは数える程しか、そうした名演というようなのがありませんが。
私にとってウッドベースの名演といったら、この一曲であります。
高校の頃はジャズが凄く流行っていたので、そうしたウッドベースの曲を沢山聴くようになりましたが、ま、エディ・ゴメスとか、ポール・チェンバース、ロン・カーター、チャールス・ミンガス、上手いベーシストたくさんいますが。
なかでも一番私が凄いと思ったのはリチャード・デイヴィスという黒人のベーシストで、リチャード・デイヴィスとエルビン・ジョーンズのヘヴィ・サウンズなんていうアルバムを聴いておりましたが。
その時の私のアイドルグル―プでありましたラスカルズ。
ラスカルズはベースがいないバンドでしたので、ベーシストはそうしたジャズとかリズム&ブルースのベーシストをですね、色んな人材を起用しておりました。
そんな中になんとリチャード・デイヴィスが入っておりまして。
1969年のラスカルズのアルバム「FREEDOM SUITE」というのがありますが、ここからシングルカットされまして全米39位まで上がりました。
「ヘブン」という曲がありました。
これはリチャード・デイヴィスがベースを弾いております。
全体的なウッドベースがそうしたラスカルズの音楽をバックするというのも凄いんですが。
なんといってもコーダに行くときのベースがフュチャリングされる何秒間の、そのリチャード・デイヴィスのテクニックというのは、もう息を飲むといいましょうか。
高校生の私はですね、ほんとに何十回、何百回と聴いた曲でございます。
お父さんのご健康祈りつつ
ザ・ラスカルズ、1969年のヘブン
♪ Heaven /The Rascals
~ CM ~
◎ 来週はベタリク
達郎氏:
ベタリクをやろうと先週申し上げましたので、来週さっそくいってみましょうか。
6月10日 ベタリク
ベタな曲のリクエスト特集でございます。
ベタな曲っていうのは、要するにベタな曲です!
誰でも知ってる曲のリクエスト。
いつもそんな曲を一曲もかけないので、サンソンなのでベタリクというのが洒落になるという、そういうアレでございます。
◎ さ来週 17日
達郎氏:
それでですね、さ来週17日ですが、また例のですね聴取率月間の1週間になります。
ですので、ふた月にいっぺんそういう事になりますので今回何をやろうかと。
今年の2月にですね「山下家の歌の贈り物」っていうのをやりまして。
それが結構好評でありましてですね。
また、やっちゃおうと。
味をしめて。
「山下家の歌のプレゼント」
今回はジューン・ブライド編でございましてですね。
お母さん、お父さんからお嬢さん、おぼっちゃんへですねお祝い。
お友達にお祝い。
いろいろなのがあると思いますが、今回もそういう性格のものでございますので、またメール解禁でございます。
一応、メールアドレスまだ残っておりますので、ただいまのハガキのお便りのほかにメールでもドシドシお寄せ下さい。
tatsuro@tfm.co.jp
そこか、〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデーソングブックの係
でも結構でございます。
今回はジューン・ブライド編でございます。
「山下家の歌のプレゼント、ジューン・ブライド編」
6月17日にお届け致したいと思います。
奮ってリクエスト、お便り、メールお寄せ頂きたいと思います。
宜しくお願い申し上げます。
♪ Mr.Blue /Gary Lewis & The Playboys
◎ リスナーからのお便り(福岡県粕屋郡のT.Sさん)
『以前から疑問に思っていることがあるのですが、スタンダード曲に必ずといっていいほど付いてるバースというのは何でしょうか。
インストではめったに演奏されませんが、ボーカルでは歌う方も歌わない方も。
アマチュアジャズバンドをやっているのですが、ボーカルとタイミング合わなくて苦労するのも、このバースの部分です。
できたらタイミングを合わせる事なんかも教えて頂けたらありがたいです。
どうぞ宜しくお願いします』
達郎氏:
今お聴きを頂きましたミスターブルーという曲の一番最初の部分、
♪ Our guardian star lost all his glow ~
あれがバースにあたる部分ですね。
このミスターブルーはジャズではありませんが、アメリカの音楽なのでやはりこのバースっていうのが付いております。
それで、ひとしきり終わって本歌に入る。
日本語では主メロなんていいます。
♪I stay at home at night
サビっていいますが日本では。
向こうでは主メロのことをコーラス
サビのことはブリッジとか、そういう具合に言ったりしますが。
ちょっと言い方が違いますが、いずれにせよ主メロとサビ、その前にいく導入部の部分をバースと読んで、本歌に入る前のですね、ちょっと前置きみたいな感じでいきますが。
ジャズでは盛んにやられます。
ので、これはもう本当にタイミング合わせるのは、例えばピアノとボーカルとか、ギターとボーカルでしたらもう顔を見合わせるとか、息を合わせるとか、気が合わないとダメなので。
それはもうひたすらコミュニケーションあるのみでございます。
以心伝心の世界でございますので。
ご検討をお祈り申し上げます(笑)
◎ エンディング
達郎氏:
今日はこのへんで。
というわけで来週は久しぶりにベタリクでお送りしたいと思います。
いよいよレコーディングに入ります(笑)
そればっか!
今日の最後はさいたま市のI.Hさん。
『ツアーに関する質問
正直、歌詞をすっとばした曲はありましたか』
それは、あの・・・64本もやってると時々あります。
歌詞間違えて、一回止めたのが・・・2回あったかなぁ
「雨は手のひらにいっぱい」は一回止まったような気がしますね(笑)
あと、もう一回どこかでありましたね。
時々ありますが。
それも御愛嬌です。
歌詞を間違えて止まったという事はですねプロンプター使ってないという証拠なのでですね。
逆にいいかなと。
それで切り抜けたりしてます。
そいうわけで今日はこのへんで。
♪ 風がくれたプロペラ /山下達郎
今週のオンエア曲
14:03 雨は手のひらにいっぱい /Sugar Babe
14:08 Love Is The Key /Maze
14:14 Church /Bob Welch
14:20 Walkin’ In The Rain /Marvin Gaye
14:26 Heaven /The Rascals
14:34 Mr.Blue /Gary Lewis & The Playboys
14:39 This Land Is Your Land(我が祖国) /Woody Guthrie
14:43 風がくれたプロペラ /山下達郎
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