NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その1)
9月19日(月)敬老の日は、お昼12時15分からNHK-FMで『今日は一日“山下達郎”三昧』がオンエアされました。
全86曲は聴きごたえありました。
番組後半でオンエアされた未公開ライブ音源を聴くと早くライブに行きたい!という衝動にかられます。
放送のラストナンバーは2010年北海道で開催された野外ライブ”RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO”から「さよなら夏の日」。オーディエンスのざわめきがミックスされていて素敵でした。
さて、今回は達郎さんが生出演された18時30分頃から18時50分までの内容を少しお伝えしましょう。
スタジオでラジカセ片手にアカペラ・カラオケで生歌を披露して頂きましたが、しびれました。
19時20分からのオンエア内容は、また追ってご紹介しましょう。
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出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔
◎ ~18時30分頃からです~
♪ 064. You Make Me Feel Brand New / 山下達郎「ON THE STREET CORNER 2」(1986年)
黒崎めぐみ:
「ON THE STREET CORNER 2」から「You Make Me Feel Brand New」でした。
松尾 潔:
いや、これねオリジナルはスタイリスティックスっていう人たちなんですけれども・・・
達郎さんの、このアカペラバージョンっていうのはスタイリスティックスより、いい悪いとかじゃなくて、曲の作者のトム・ベルっていう人がいるんですけど、このトム・ベルの意向をより深く解釈されてるというふうに僕には感じられますね!
黒崎めぐみ:
そのことも、ご本人に後で聴いてみたい感じがしますけれどね。
さぁ、この時間はですね、カバーした曲をご紹介頂いてるんですけれども、続いての曲はどうしましょうか?
松尾 潔:
続いての曲なんですけれども(笑)
「ON THE STREET CORNER 」の中からアカペラのものを中心に・・・
カバー特集といいますか、なんかアカペラ特集のような感じに・・・
黒崎めぐみ:
でも、ここち良いですね。
松尾 潔:
もう、CDで聴くの止めませんか!
という事で(笑)
黒崎めぐみ:
私と松尾さんだけが知っているこのプレッシャー!
松尾 潔:
そうなんです。
実はちょっと予定より早めに、達郎さん、今スタジオに引っ張り込みまして。
我々と同じテーブルに今、座ってらっしゃいます。
黒崎めぐみ:
はい。
しかも、松尾さんの真横で、ジッと私たちが喋っている事を聴いていらっしゃる(笑)
松尾 潔:
公開処刑ですよ!
たまんないプレッシャーの中で、喋っていたんですけど(笑)
黒崎めぐみ:
ここからは、至福の時間が・・・
松尾 潔:
ほんとです!ほんとです!
今僕の隣には達郎さんが・・・
膝の上にラジカセをかかえて、そこに頬杖をついてウェイティングされてるって、よく判んない状態でいらっしゃるんですけれど。
そろそろ口開いて頂きましょうか(笑)
黒崎めぐみ:
第一声は、歌にするのか、声にするのか。
達郎氏:
こんばんは。
松尾 潔:
(笑)
黒崎めぐみ:
お待たせしました!皆さん!
達郎氏:
長い間、お疲れ様です。
黒崎めぐみ:
きっと、ウズウズしながら、ダメだしをなきゃと思いながら、いらしたんじゃないかと。
達郎氏:
いえいえ、今日はいつになく、硬い感じで。
黒崎めぐみ:
そんな事はないですよ(笑)
でも、緊張しましたよ。
たくさんの曲、ご紹介したいと思いますし。
皆さんから熱いメッセージが・・・・
達郎氏:
まずもって、リクエスト下さった方々、なにしろ6時間経ってますからね。
そんなに長い間お聴きになって下さってる方々に、まずもって心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。
たいへんでしょうけれど(笑)
普通の人だったら”もう飽きたよ”ってアレするものですけど。
松尾 潔:
12時15分からお聴きになってる方は、収録でお話されてるのが、何回か流れてるから、”あれっ?達郎さん生で”みたいな。”違うんだ収録だ”みたいなこと何回か繰り返したと思うんですが、ほんとに今生ですからね!
達郎氏:
生なもんなので、これで10時間、本当は全部、生でベタで入るとですね、口が軽いのでヤバい事言ってしまいそうな感じなので(笑)。
黒崎めぐみ:
最後まで、いて頂きますので、ファンの皆さんご安心ください。
そして、何故デッキを膝の上に乗せてるかといいますと・・・
達郎氏:
ちょうど、カバーっていうか、アカペラのコーナーなので。
アカペラはもともとストリートミュージックですので、そういうドゥワップっていうのは、ストリートで行われてるストリートミュージックなわけですよね。
今のストリートミュージックってヒップホップとかラップとかそういうものなんですけど、50年代はエレクトロニクスが発達してなかったので、完全に声と、こういう手拍子とか、そういうものしかないので。
ストリートコーナー、街角か、地下鉄の階段とか、トイレとかロッカールームとか、そういう自然のエコーがあるところですね。
そういうとこでやったのがドゥワップなので。
それに凄く入り込んだので。
よくやってるんですけど、ラジカセで、ストリートでやってるでしょ!みんな!
僕も「ON THE STREET CORNER」シリーズはカラオケをラジカセに入れると、そのまますぐ出来るんです。
こうやって。
一番最初は、ストリートミュージックから始めてみようと。
松尾 潔:
すぐ出来るって仰いましたけど、実際に目の当たりにするの初めてですけどね!
僕もね!
黒崎めぐみ:
私はもちろん初めてです!
達郎氏:
マイク越しにラジカセの音出ますんで。
ぶっつけ本番ですので、しかも座ってやりますので。
適当に・・・間違えるかもしれませんけど。
ま、生なので。
松尾 潔:
曲名を、ここで・・・
達郎氏:
「ON THE STREET CORNER(3)」に入っております
「Don’t Ask Me To Be Lonely」という。
The Dubs というグループがやってるヤツ。
ラジカセさん、これNHKにお借りしてるんです。
宜しいでしょうか。
あっ、出ました・・・
♪Don’t Ask Me To Be Lonely
お粗末さまでした。
(スタジオ)拍手!!
黒崎めぐみ:
す・ば・ら・しぃ!
松尾 潔:
いや、いや、いや・・・
黒崎めぐみ:
いやぁ、ほんと12時15分から一人で頑張ってて良かった!
って凄く思いました!
あと、副調のスタッフも皆立ち上がって聴いてましたからね!
松尾 潔:
いや、僕ね、親戚の法事以来ですよ。
こんなね、咳、くしゃみしちゃいけないっていうね。
たまんない、恍惚の時間であると同時に、こんなに自分の口元を気にしたことは無かったです!
黒崎めぐみ:
音を出しちゃいけないと(笑)
達郎氏:
ほんと、5人くらい仲間いたら、これでね、出来たんですけど。
友達がいなくて(笑)
黒崎めぐみ:
これが出来るって、ほんとに凄いですよね!
松尾 潔:
神様、不公平だと思いますよ。
ほんとにね!
達郎氏:
時々、やります(笑)
松尾 潔:
アカペラのアルバムに「ON THE STREET CORNER」っていうタイトルをお付けになったという、このアカペラの出自ですね音楽的な。
ストリートのエコーだとか、そういうのを利用して街角で歌っていたという、アカペラの元はストリートミュージックであるというのを自ら証明されたような。
あえて言いますと、ラジカセを片手に一人で歌うって、そこだけとって見ると、もう、本当あのぉ、ヒップホップBボーイでしたよね、今ね(笑)
黒崎めぐみ:
こんな素晴らしい音楽聴かされたら、みんな後に誰もできなくなっちゃいません?ストリートで!
松尾 潔:
たまんないですね!
他のミュージシャンの人達も、自分たちの演奏やめて聴き入っちゃうでしょう!
黒崎めぐみ:
でも、これ全部ご自分だから凄いですよね!
いつも思うんですけれども(笑)
松尾 潔:
人の声で、ここまで表現できるんだって事をね。
今、あらためて感じ入りましたね。
黒崎めぐみ:
これをやってしまうと、きっとこの後の皆さんのリクエストで、これをやって欲しい、あれをやって欲しいと、生歌希望が殺到するんじゃないかと(笑)
達郎氏:
カラオケ、そんなに持ってきてないので(笑)
松尾 潔:
“そんなに持ってきてない”って、そりゃそうですよね(笑)
そういう番組じゃ無かったんですけどね(笑)。
黒崎めぐみ:
貴重な音源を持ってきて下さってるので・・・
達郎氏:
今日は、いろいろ持ってきてますからね。
黒崎めぐみ:
ライブバージョンを聴きたいとか、いろんなリクエストがあるんですよね。
松尾 潔:
ライブバージョンは、特に今日は沢山ご用意されてるようですね。
黒崎めぐみ:
リクエスト、沢山来ているんですよね。
スタッフが仕分けしてるんですけど、紙が埋もれていて・・・
達郎氏:
ありがとうございます。
松尾 潔:
達郎さんのファンの方、皆さん文章長いですね(笑)
達郎氏:
ふっはは(笑)
黒崎めぐみ:
ピンクシャドウへも沢山届いております。
東京49歳の男性、Yさん。
『「IT’S A POPPIN’ TIME」、このアルバムのライブは最高っす!
これを聴かずして語れないでしょう』
達郎氏:
もっといいテイクがあるんですけどね。
それはJoy2で(笑)
黒崎めぐみ:
この曲をお聴きいただいて、そのあと天気やニュースをお聴きいただいたあと、再び7時20分に再開致します!
♪ピンク・シャドウ / 山下達郎「IT’S A POPPIN’ TIME」(1999年)
~ 続く ~
(その2)はこちら
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