山下達郎さん サンデーソングブック 2010年07月25日「リクエスト特集」
放送された内容を、ちょいと纏めてテキスト化しました。
なるほど、アルバム発売延期の理由は「欲が出てきた！もっと上を目指せ」って事だったのですね。
「あと何枚アルバム作れるか」というコメントは、プロシンガーとして必ずやってくる「その時」を常に考えているのですね。
◎ 冒頭
達郎氏 ：
7月最後の日曜になりました。
まだ7月一週間ございますが、来週には8月に入ってまいります。
夏本番という感じがいたしますが。
学生の皆さんは夏休み。行楽の季節でございます。
えぇ、私今日はですね、皆さまにご報告しなければならない事があります。
9月15日に発売予定しておりましたニューアルバム「ＷｏｏＨｏｏ」。
えぇ、製作上の理由によりまして、発売、一時延期させていただく事となりました。
えぇ、ちょっと今回のアルバムですね、殆ど出来てるんですけど、ちょっとイイ感じになってきまして、
欲が出てきまして、もうちょっと手を入れたい、という。
1曲ないし2曲、ちょっと足したいとか、いろいろ出てきましたので、だいたい今のスケジュール出来ているのですが、そういう事になりますと、ちょっと手を加えるという事になりますと、ツアーが控えておりますので、ツアーに影響出ますので、一旦製作ストップしまして、もう既にライブのリハーサル入っておりますので、ライブやりながら、残りを仕上げようと、いう感じになりました。
9月15日発売だったんですけれども、ちょっと延期になりました。
また番組の中ほどでご説明させて頂きたいと思いますが現在のとこは、そういう状況でございます。
もうリハーサル始っております。来週からもうライブスタートでございます。
ライブの方も張り切ってやりたいと思っております。
宜しくお願い申し上げます。
という訳で、番組は前倒しでお送りしております。ライブのリハーサルやっておりますので。
先週に引き続きましてリクエスト＋棚つかです。
◎ 中学生からのお便りに対して
達郎氏 ：
来年か、再来年あたり、もうちょっと北海道の細かいところを回ってみようと思ってます。
僕、北海道へ行ったことがあるのは、札幌、帯広、釧路、旭川と、この4か所なので、もうちょっと苫小牧とか稚内とか、違うとこへ行ってみたいなと思っておりますが、その時は是非どうぞ。
◎ リスナーから質問（１）（船橋市 Ｔさん）
質問 ：
今月、63年続いたジャズ系雑誌「スイングジャーナル」が休刊しました。
（中略）時代なのでしょうか。一月遅れの情報である紙媒体、月刊誌は今後どうなってしまうのでしょう。
達郎さんは、どう思われますか？
達郎氏 ：
なかなか、月刊誌はほんとに辛いんですけれども、特に音楽誌はですね、非常にこう厳しい状態でありますが。
ん～、ジャズをどういう視点で語るかっていう視点が変わってきたんでしょうね。
あまり、だから、そのぉ、いわゆる我々の世代から上のベビー・ブーマーの人達のジャズって文化をですね、見捨てずに関連付けて論評するという視線がだんだん緩くなってきて、”楽しけりゃいいじゃない”っていう、そういう感じになって来たんでしょうね。
音楽だけに限らず文化がそういう形なので、紙媒体と言うのは、文化を語る紙媒体というのは、批評性というのがありますので、そういうものが脆弱になってきたために、というような、私も評論家のような事言ってもしょうがないんですけれども。
それでも、私自身のこの番組、18年近く続いておりますが、以前10年以上前にやってた時代よりも、なんか、頂くお便り、頂くリクエスト、どんどん濃くなっているような気がいたします。
あとは、ほんとにロックンロールの、リズム＆ブルースとか、そういうような物だけでやっていたのがですね、他に番組が無くなってきて、それこそビリー・ボーンとか、そういうものまで、リクエストいただくようになってきましたんで、私なんかは、こういう放送メディアもラジオも結構最近大変なんですけども、私の番組はお陰さまで、前よりもなんか、こう充実したスタンスでできているような気がいたしますが。
それも、ほんとに幸せな事だと思っておりますが。
ですので、まあ、一概にどうか判りませんが、でも雑誌が完全に無くなるとは思いませんけど。
紙が無くなって、いわゆるIpadで、液晶で見るという、そういうようなものになって行くのかなって感じが致しますが、ようするに、新しいもの好きですからね。今全世界的に商売もありまして、グローバリゼーションという・・・ブツブツ言っておりますけれど(笑)。
◎ ニュー・アルバム「WooHoo」発売延期について
達郎氏 ：
番組の冒頭でも申し上げておりましたが9月の15日に発売を予定していおりました私のニュー・アルバム「WooHoo」。
ちょいと製作的な理由によりまして、発売を延期させて頂くことになりました。
細かく申し上げると、いろいろありますが、ちょっと自分で申し上げるのもなんですが、いい内容になりそうなので、それだったら、もうちょっとてを加えて、もうちょっと更にいいものにしたいと、いうふうに考えて、延期させて頂くことになりました。
とは言いましてもですね、ほとんど出来あがっているので、1年とか、そんなような事はありません。
また発売日、改めて決定次第、ご案内させていただきますけれど、とりあえず来週からコンサートツアーが始まりますので、コンサートツアーに影響がないように一旦製作ストップでございます。
ま、よく私は昔からアルバム遅延は常連なので、そんなにアレですが。
今回は、そんなに、昔みたいに大幅には遅れません。
あくまで、前向きな製作の理由でございます。
出来ないとか(笑)、そういうんじゃ、ございませんのでですね。
あと、この先、キャリヤ積むんで何枚アルバムできるかという事を考えますとですね、なるべく一枚一枚丁寧に、いいやつ作らなきゃなんないという感じで、だんだん前向きになって参りましてですね、
えぇ ちょいと、イイ感じでいってみたいと思います。
発売楽しみにしていらっしゃったリスナの皆さまに誠に申し訳ありませんが、より良いものにしたいという、こちらの気持をお汲み取りいただきまして、もうしばらくお待ちいただければと思います。
その間は、全国ツアーで35か所廻りますので、ライブの方でお楽しみ頂ければと思っております。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
◎ リスナからの質問 （１）
達郎氏 ：
もう来週末からツアーが始まりますが、今年はなんと、夏フェスに出ます。
29年ぶりです。
巷では30年ぶりと言われておりますが、81年に大阪で野外イベントやりましたので、それ以来でありますが。
北海道のライジングサン、ロックフェス、ＥＺＯってやつですが、これに出ることになりました。
お便りを頂きました、川崎市のＴさん。
「今年、ライジングサンのロックフェスに出演されると聞き、しっかりチケットと航空券を買ってしまいました。
そこで、質問なのですが、何故あまたある夏フェスの中で、何故ＥＺＯロックに決定したのですか？
ただ単に日程的なものだったのでしょうか？」
達郎氏 ：
数年前から、夏フェス、出てみようかなという計画を立てておりまして、さあ今年どこに出たほうがいいかというんで、一番助言に役にたつのが、一緒にやってるメンバーです。
うちのメンバーは夏フェスに慣れてるので、そしたら全員がライジングサンがいいんじゃないかって、いうリコメンドがありましたので、じゃ、それにしようと。そういう事でございます。
久しぶりですので、どういう風になるか、ちょっとワクワクしておりますが。
上手くいきましたら、来年もどこかでやってみようかなぁって思っておりますが。
手始めでございます(笑)。
29年ぶりでございますからね(笑)。
生まれたやつが、もうアラサーになってるという、ひどい話でございますが(笑)。
◎ リスナーからの質問（２）
達郎さんは犬と猫はどちらが好きですか？
達郎氏 ：
私は犬です。犬派です。
猫派の方もたくさんいらっしゃいますが。
猫対犬特集ってのも、おもしろそうですね。
引き続き、リクエスト・お便りたくさんお待ち申し上げております。
〒102-8080
東京ＦＭ「山下達郎サンデー・ソングブック」係
今週のオンエア曲
14:04 愛を描いて-ＬＥＴ’Ｓ ＫＩＳＳ ＴＨＥ ＳＵＮ- / 山下達郎
14:10 Why Can’t We Be Friends? / War
14:17 I’d Rather Go Blind / Spencer Wiggins
14:23 Ｙｏｕ’ｒｅ Ｍｉｎｅ / Ｔｈｅ Ｃｒｉｋｅｔｓ
14:30 It’s So Hard To Say Goodbye To Yesterday / G.C.Cameron
14:39 Mr. Miracle Man / Dee Edwards
14:46 YOU BELONG TO ME / 山下達郎
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